美肌になるには美肌菌を増やす!
肌に自信のある方や美肌の方なら、朝目覚めて直ぐに鏡を覗き込むことは無いと思います。
しかし、常日頃肌トラブルを抱えておられる方は「今日の肌の具合はどうかしら?変なことは起きていない?」などと思って真っ先に鏡を手に取ったり、洗面所に向かう方も多いのではないでしょうか?
「肌が大事!」と言う方もたくさんおられますから当然と言えば当然なのですが、肌に生息する菌である常在菌を増やすことで美しい肌になれる可能性があります。
それでは「肌の常在菌って何?」と言う方もおられますから、肌の常在菌に付いてから話を進めていきたいと思います。
肌の常在菌
私たちの顔には、菌が棲みついています。
菌の種類としては5~7種類、数量としては1,000万~10億ほどの菌が棲みついているのです。
このような棲み着いている菌を常在菌と呼ぶのですが、これらの菌には善玉菌と呼ばれる菌があれば、悪玉菌、日和見菌と呼ばれる菌もあります。
大量の菌が肌にいるわけですから、これらの菌は肌に悪い効果を及ぶすと考えてしまいます。
もちろん悪い菌によってニキビが出来たり、肌荒れが起きるのは間違いがないのですが、常在菌には善玉菌と呼ばれる肌に取って良い効果を与える菌も棲んでいるのです。
その菌は「美肌菌」と呼ばれています。
つまり、肌の善玉菌の美肌菌を絶やさないようにする、増やす事が出来れば肌は益々きれいになれると言うことになります。
この美肌菌とは、どのようような菌なのでしょう?
肌の美肌菌
肌に棲んでいる常在菌の正体は次のようになります。
< 善玉菌 >
常在菌の善玉菌は「美肌菌」とも呼ばれるものですから、美肌を目指す方にとっては重要な菌になります。
その菌の名前は表皮ブドウ球菌と言います。
ブドウ球菌と言えば、確か食中毒を起こす最悪な菌と言う認識を持たれる方が多いのですが、食中毒をおこす菌は黄色ブドウ球菌です。
もちろん肌に取っても黄色ブドウ球菌は良い菌ではありません。
< 悪玉菌 >
肌の悪玉菌は黄色ブドウ球菌なんですね。
この菌を増やしてしまうと肌はトラブルが激増すると考えていいでしょう。
痒みや肌荒れはもとより、アトピー性皮膚炎の原因にもなる菌ですから、増やさないように注意する必要があります。
黄色ブドウ球菌はアルカリ性が好きですから、肌がアルカリ性に傾いている時には増える傾向にありますので、善玉菌の表皮ブドウ球菌が増えると肌は酸性に傾きますので悪玉菌は減って行くことなり、肌トラブルは減少することになります。
善玉菌、悪玉菌の増減に深く関わっているのが、日和見菌になります。
< 日和見菌 >
日和見菌はその名の通り、善玉菌が増えれば善玉菌に加勢し、悪玉菌が増えれば悪玉菌に加勢すると言う何ともいい加減な菌でもありますが、善玉菌を増やしさえすれば味方となる力強い菌でもあります。
つまり、見方によっては悪玉菌と言えるし、皮脂を脂肪酸と肌に潤いを与えグリセリンに分解しますから、善玉菌と言えない訳でもありません。
このように美肌菌と呼ばれる表皮ブドウ球菌は肌を美しくするためには必要な菌ですから、大事にしなければ美肌は望めないということにもなるでしょう。
美肌菌を減らさない方法
美肌菌は名前の通り美肌には欠かせない菌ですから、この菌を減らしてはいけませんね。
減らした場合には、肌は酸性からアルカリ性になりますから、アルカリ性を好む悪玉菌は増殖して肌トラブルも多くなっていきます。
美肌菌を減らさないためには、下記のような5点を日々実践する必要があるでしょう。
< 洗顔回数は最小限! >
・表皮ブドウ球菌は、名前の通り皮膚の表面辺りに棲みついています。
ですから、軽めに洗顔したとしても洗い流される可能性が高くなると言えるでしょう。
つまり洗顔回数を多くすると、それだけ表皮ブドウ球菌は流されてしまうと言うことになり、顔から美肌菌は少なくなってしまうと言うことにもなります。
一度流されると、菌が元の状態にまで回復するには半日を要すると言われております。
このようなことから、洗顔回数を多くしないで1日、1回にすべきでしょう。
< 化粧水や乳液は程ほどに! >
・化粧水や乳液は付け過ぎる傾向にあります。
付け過ぎた場合には肌にある殺菌成分、化粧水や乳液の保湿成分などにより、美肌菌が少なくなることも危惧されます。
< 肌に爪は接触禁止! >
・痒みを感じた時には爪を立てて掻く、引っ掻くことが起きやすくなります。
肌に爪を立てた時には肌が傷付くと同時に、肌の美肌菌も爪で削りとってしまう可能性があります。
もちろん、そういう時には悪玉菌が皮膚で悪さをしますから、肌トラブルに見舞われると考えられますから、肌に爪を立てるのは厳禁です。
< メイクをきっちり落とす! >
・お家では、ノーメイクの方も外出の時にはしっかりメイクをして出かけると思います。
外出時もノーメイクの方はおりますが、メイクをした方が帰宅時、あるいは就寝時には丁寧にメイクを落とすようにしましょう。
落とし残しがあった場合には雑
菌が繁殖しますから、美肌菌は自ずと減少することになります。
< 長い時間風呂には浸らない! >
・疲れている時などは、長風呂になる傾向があります。
お風呂で癒したいという気持ちが先走り、ゆったり浸るのは良いのですが、美肌を維持する点から言うと長風呂は美肌菌を減らすことになる場合が多いようです。
長くお風呂に浸れば、それだけ汗の流れる量が多くなりますから、美肌菌も流れ落ちる可能性があります。
また、お風呂の湯で皮膚がふやけることも多くなり、美肌菌が落ちやすくなります。
このようなことを考えますと、長風呂は美肌菌のためにはノーグッドと言うことになりますから、15分ほどで上がるようにした方が良いでしょうね。
美肌菌を増やす?!
美肌菌を減らさない方法は上記の5点を日々実践することになりますが、増やす方法も頭の中に入れておくべきでしょう。
それでは、どうやって美肌菌を増やすのか?
まず、美肌菌、つまり表皮ブドウ球菌の栄養になるのはなにか?
これが分かれば、美肌菌を増やすことが出来ます。
実は、美肌菌の栄養になるのが「汗」なのです。
つまり、運動した後などに掻いた汗をシャワーなどで流してしまうと、美肌菌のエサは無くなってしまいますから、美肌菌は育たないと言うことになります。
それでは汗をどうやって掻いて、美肌菌の栄養にすればいいのでしょう?
出来るだけ汗と掻いても拭き落とさないようにすればいいのです。
パッとひらめいた方もおられると思いますが、寝る前に汗を掻くのです。
腹筋やスクワット、腕立て伏せなどを行い、汗を掻いたらシャワーで流さず!拭き取らず!そのまんま眠るのですね。
寝る前の運動は心地よい眠りに誘いますし、美肌菌を増やすしますから、今夜から軽く汗を掻くようにすれば美肌に近づいていきます。
もちろん、汗で寝冷えをしないように注意を払うことも忘れてはいけません。
最後に
肌に棲みついている常在菌には善玉菌もおりますし、悪玉菌も、日和見菌もおります。
悪玉菌は黄色ブドウ球菌になりますから、善玉菌の表皮ブドウ球菌を増やしさえすれば美肌に近づくことになります。
美肌菌のエサになるのが汗ですから、汗を掻くような運動を日頃から行い、汗を拭き取らないで過ごす日を作ることができれば、美肌菌は増殖をし、美肌に近づくと言うことになるでしょう。