百日咳は大人も罹る感染症!乳児の感染は命が危険!
お子さんがいらっしゃらない方でも、百日咳と言う言葉を知っている方が多いと思います。
百日咳は子供の定番的感染症の一つとして良く知られており、乳児が感染した場合には、命の危険もある怖い病気なのです。
ところが、最近は大人にも感染することが多くなっていると言うことですから、大人が百日咳に罹ってしまった場合は、乳児と同様の症状、命の危険なども考えられるのかを調べてみました。
百日咳
百日咳は「百日咳菌」による感染症で、咳やくしゃみによる飛沫感染で罹ることが多い疾病になります。
百日咳の症状
百日咳は、百日と言う名前が付くくらいですから、咳が長く続くと言う特徴があります。
抵抗力のない乳児が感染しますと、けいれん性の呼吸困難を起こして死に至るケースも少なくありません。
大人の百日咳
大人が百日咳に罹ってしまった場合は、乳児のように命に危険が及ぶことは殆ど無く、風邪と似た咳や発熱などの症状が出たとしても軽く済みますからあまり心配する必要はないでしょう。
しかし、夜間に発作のような激しい咳が出たり、息を吸うときに音が鳴る喘息と間違える可能性もありますから注意をする必要があります。
大人が百日咳に罹っても、軽い風邪と思ってしまう方が多いのも事実で、百日咳の強い感染力により、知らない間に自分の乳児に感染させてしまう危険も十分あります。
このようなことも考えると、自分自身の咳が風邪程度と考え、十分処置しない場合は菌をまき散らす結果になり、乳幼児を始め子供たちに百日咳の危険を与えることになり兼ねない、と言うことも理解しなければいけません。
咳が出る病気は沢山あると言うことを理解し、自身が咳やくしゃみをしている場合は、子供や周囲の人たちを感染させてしまう可能性が高いと言うことです。
百日咳の予防
百日咳を予防するにはワクチンが有効なのですが、接種後4年を過ぎると効果は低下を始め、初期には84%もあった効果が8年を経過すると41%まで落ち込む、つまり効果が薄くなっていくと言うことです。
ですから、ワクチンを子供時分に受けていたとしても、成人になる頃には百日咳が何時感染しても可笑しくないと言うことになります。
そして先ほども触れましたが、百日咳は感染力が強いですから、周りに咳をする方がいたり、自身が咳やくしゃみをしている状態でしたら手洗いやうがいの励行は勿論のこと、マスクをして感染者を増やさないようにすることも百日咳対策としては重要になります。
また、コショウなどの刺激物によって出るくしゃみが菌をまきちらし、感染者を増やす恐れもありますから、十分気を付けるようにしてください。
まとめ
百日咳は子供が罹る病気で、大人は免疫が出来ているので感染しないと思っている方もいるようですが、これは間違いです。百日咳菌が体内に入れば、子供でも、大人でも百日咳を発症する可能性がありますから、咳やくしゃみには十分注意するようにしてください。