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ムダ毛の生えていない方は皆無と思います。
足のスネ毛から脇、腕、ヒゲ、アンダーヘアと至る所にムダ毛は生えています。
そして、暖かい季節には衣類から見える部分のムダ毛処理に躍起になってしまいます。
ところが寒い季節になると、これまで見え隠れしていたムダ毛も冬眠状態に入り、厚い洋服やコートの下に隠れてしまいます。
これで、春までムダ毛の処理に費やした時間も労力も無くなり、自分の時間が増えることからホッとする方も多いのではないでしょうか?
鼻の下の産毛にしても、風邪やインフルエンザが流行る時期にはマスクをしっかりすれば見えなくなりますし、逆光にさえならなければ、きらめく産毛を知られることもなくなります。またお化粧も軽くなり、スッピンに近い状態に過ごすことができれば、この上ない喜びではないでしょうか?
だがしかし、産毛をあなどってはいけません。
放置した産毛も成長しますから、何気なくマスクを外した時、日光が射した時などには、「ドヒャー」と驚くかも知れません。
驚くのが自分一人ならまだしも、会社の男性にでも見られた時には奈落へ落ちる感じがするかも知れませんね。
「後悔先に立たず」のことわざもありますから、時間を見つけては産毛の処理をした方が良いと思います。
もちろん、産毛を処理すると化粧の乗りが良くなるという嬉しいメリットが付いてくるのは言うまでもありません。
産毛の処理
産毛の処理は、一般的なムダ毛の処理方法でもいいですが、産毛は柔らかいということを頭に入れてから処理方法を選ぶと良いでしょう。
ムダ毛の処理と言えばカミソリが一番ポピュラーですが、家庭用脱毛器も使われ始めています。その他には電気シェーバー、毛抜き、除毛クリーム、ワックスなどでも処理が行われています。
さて、産毛に最適な処理方法は、どのようなものでしょう?
産毛の処理方法
産毛の処理では、何に重点を置くかで方法が変わって来るでしょう。
< 肌への負担が大きい処理方法 >
● カミソリ
・肌への負担が大きい方法としては、一気にムダ毛処理ができるカミソリになるでしょう。
毛の流れに沿って剃ったとしても、皮膚の表面を削り取りますから肌への負担は相当酷いもので、逆剃りはさらに負担が掛かりますから、柔らかい産毛を処理するには切れ味の鋭いカミソリを使うようにします。
● ワックス・テープ
・ムダ毛が生えている部分にワックスやテープを貼り、一気に引きはがして処理する方法ですが、痛いです!
海外セレブの脱毛として良く知られたブラジリアンワックスですが、皮膚の表面を傷付けることもあるので、注意する必要がありますが、産毛に使用できます。
● 除毛クリーム
・除毛クリームはムダ毛を薬品で溶かして処理する方法ですから、当然肌への負担が掛かります。
しかし、広い面積のムダ毛を処理することができるというメリットもあり、産毛にも効果があります。
● 毛抜き
・毛抜きで産毛の処理はできますが、細くて目立たない毛がたくさん生えていますから、抜くのに時間が掛かりますし、毛穴を傷つけることが多く、シミができる可能性の高い処理方法と言えるでしょう。
一般的に、毛抜きで産毛を処理する方は少ないようですが、処理する場合は黄色ブドウ球菌による毛嚢炎に注意してください。
< 肌への負担が小さい処理方法 >
● 家庭用脱毛器
・家庭用脱毛器で産毛を処理できない訳ではありませんが、効果は余りないと思った方が良いでしょう。
脱毛器が照射する光はメラニン色素に反応しますから、色素の薄い産毛に使っても効果はあまり現れませんから、お金の無駄、時間の無駄と言って良いでしょう。
● 電気シェーバー
・肌を傷つけることは殆どありませんが、それだけ処理が緩い、浅剃りと言えそうですから、処理後の毛が目立ったり、剃り跡が気に掛かることもあるようです。
それだけ処理頻度が高くなるとも言えますが、産毛にも使えます。
< 産毛処理後は保湿! >
何れの方法で処理をしても、肌のバリア機能が低下します。そして将来的にシワやシミが起きやすくなり、肌の老化を早めることに繋がりますから、処理が終った後には必ず保湿をするようにしてください。
以上のように、産毛の処理には様々な方法があり、処理後の保湿は肌トラブルを防ぐことになります。金銭面や肌への負担等を十分考慮し、ご自分に合った最適な方法で処理してください。
加齢臭がオヤジ臭からオバサン臭に拡散中?
オヤジ臭として定着しつつある加齢臭は、顔を背けるほどの強烈な臭いですから、出来ることなら嗅いでほしくはないと思います。
加齢臭は皮脂分泌との関係が深く、男性は女性より皮脂の分泌が多いことから、男性に加齢臭が多いと言えるでしょう。
それなのに自分の加齢臭を知らない男性も多く、対策もせずに悪臭を振りまいている方も沢山おられます。
しかし、加齢臭を振りまいている女性も、実はいらっしゃるようです。
女性の場合は様々な化粧品を使われています。その匂いは強力ではないにしても、常に化粧品の匂いに包まれているせいで、本当のご自分の体臭、匂いを知らないのかもしれません。
皮脂分泌の多い場所から加齢臭はするのですが、実際鼻を近づけるにしても限界があり、それに化粧品の匂いが邪魔をして、加齢臭かどうかを決めるのは難しいでしょう。
男性と違い、女性の場合は女性ホルモンが減少する時期、つまり更年期を迎える辺りからは男性に負けない強力な加齢臭を発生する恐れがありますから、40代を迎える方は十分注意するようにしなければいけません。
加齢臭の臭い
加齢臭の臭いは人それぞれ感じ方が違いますから一概には言えませんが、初めて加齢臭を嗅いだ時・・・
「これが加齢臭だ!」
・・・と、鼻から息を吸うのを止めて口から吸うことにしました。
何と、この臭いの加齢臭は、ある場所で嗅いだ臭い同じだ!と感じました。
その場所とは、火葬場です。
そう、亡くなられた方を荼毘に付す場所だったのです。
人の脂に違いがあるか分かりませんが、人間の脂が焼ける臭いが「加齢臭!」とその時勝手に決定しました。
加齢臭が発生する場所
加齢臭は皮脂の分泌との関りが深いですから、皮脂腺が集まっている場所から臭ってくることになり、皮脂腺の多い場所が加齢臭の発生源となります。
脇や頭、胸周りなどに皮脂腺が多くなりますから、男女問わずこの場所から加齢臭が発生することになります。
しかし、加齢臭を人によっては・・・
・古いチーズの臭い
・ローソクの臭い
・すっぱい臭い
・洗っていない靴の臭い
・・・になるようです。
ですが、体から発する臭いは、加齢臭だけではありません。
それほど強力ではありませんが、長年嗅いできたご自分の体臭も影響を与えている言って良いでしょう。
つまり、加齢臭と体臭が混ざり合って現在のオヤジ加齢臭が出来上がったと言っても良いでしょう。
ですから、女性の加齢臭が漂い始めた時には、新たにオバサン加齢臭として定着するかも知れません。
加齢臭の原因
加齢臭の原因はノネナールが肌に発生するからです。
体内の脂肪から作られる9-ヘキサデセン酸は皮脂腺を通して皮膚に分泌されますが、活性酸素や常在菌によって酸化、分解が行われて加齢臭の原因物質であるノネナールを発生させることになります。
加齢臭対策
9-ヘキサデセン酸が体内の脂肪からつくられることが加齢臭の原因になることから、脂肪分を摂り過ぎない食生活をする必要があります。
そして、活性酸素が増え過ぎないように抗酸化作用の高い物質を摂ることでも、ノネナールの発生を抑えることが可能となり、加齢臭は抑えられて行きます。
抗酸化作用の高い食物を摂る
ビタミンC、ビタミンB、β-カロテンには高い抗酸化作用がありますから、このような栄養素を野菜類、果物類を積極的に摂って活性酸素を抑えるようにすると、加齢臭を抑える可能性が大きくなります。
● ビタミンCが含まれる食物
・赤ピーマン
・パセリ
・ブロッコリー
・キャベツ
・レモン
・キウイフルーツ
・オレンジ
・パインアップル
● ビタミンEが含まれる食物
・アンコウの肝
・イクラ
・タラコ
・ウナギ
・シソ
・カブ
・ニラ
・アボカド
● β-カロテンが含まれる食物
・モロヘイヤ
・ニンジン
・パセリ
・ホウレン草
・みかん
・マンゴー
・柿
・バナナ
生活習慣を改善する
食生活の改善はホルモンバランスを整えるのに有効で、延いては加齢臭の発生を抑えます。
● 動物性脂肪を控える
・肉類に含まれる脂肪は加齢臭の根本原因になりやすい。
● イソフラボンを摂る
・女性ホルモンのエストロゲンと似た作用のあるイソフラボンを摂ってホルモンバランスを整える。
● ストレスを溜めない
・ストレスが溜まると活性酸素を増加してしまうので、運動などでストレスを晴らす。
● アルコールを控える
・アルコールが分解される時、活性酸素を発生させるので、加齢臭を発生させる要因になる。
加齢臭対策に石鹸・ボディシャンプー
● 加齢臭が気になった時には、柿渋が配合されている石鹸やボディシャンプー
を入浴時に使用し、皮脂を落とすようにします。
● 加齢臭の出やすい脇や頭、胸周りなどは丁寧に洗うようにします。
加齢臭は男性だけの臭いトラブルでしたが、今では女性にも加齢臭が発生しています。
加齢臭対策が不十分の場合は顔を背けられる可能性もありますから、ケアは十分行うようにしましょう。
肌トラブルは毛細血管が原因だった!?
年を重ねると「シワ」や「シミ」ができ、さらに「たるみ」、「くすみ」、「毛穴が開く」などの症状が現れてきます。
何故このような症状が現れるのでしょう?
それは、毛細血管の劣化が関与しているからです。
毛細血管とは
血管は動脈に静脈、毛細血管に分けられ、動脈と静脈は外膜、中幕、内膜の三層構造を持ち、内膜は内弾性板と内皮細胞から構成されています。
ところが毛細血管は内皮細胞と基底膜だけの構造になっており、外側にある壁細胞は非常に薄く、傷付きやすいことから酸素や栄養が漏れやすい状況になってしまいます。
毛細血管には酸素や栄養を体の隅々まで運ぶ仕事を担っていますが、薄い内皮細胞に損傷が起きた場合には、これらの仕事は完遂できません。
動脈や静脈は環境などの影響で減少することはありませんが、毛細血管は内皮細胞が傷付きやすく、さらに加齢も加わって減少して行きます。
そして、女性にとって残念な、シミやシワなどの肌トラブルが生じてきます。
損傷しやすい内皮細胞を守るためには・・・
● 活性酸素を遮断する
● 血圧を正常にする
● 血流を改善する
・・・ことが重要ですが、この3点が改良されない場合は肌トラブルの進行が早まると考えて良いでしょう。
毛細血管を増やす!
毛細血管を増やし、壁細胞の損傷を防ぐことは、肌トラブルの解消には効果が期待できますから、生活習慣や食生活を見直すことが重要です。
● ウォーキングなどの有酸素運動をする
有酸素運動は毛細血管を増やす効果が高いので、継続して行うようにします。
● 入浴はぬるめにし、血行を良くする
・心臓に負担を掛けない40℃以下のお湯に入るようにします。
● 紫外線を浴びない
毛細血管を傷つける恐れがあるので、紫外線を浴びないようにします。
毛細血管を修復する食物
毎日の食事から、傷付いた毛細血管を修復したり、改善したりして元気を取り戻すこともできる食物は、下記のようなものです。
● シナモン(シンナムアルデヒド)
・シナモンにはシンナムアルデヒドと言う成分が含まれており、強い毛細血管を作る体内物質のTie2(タイツ―)の働きを活性化させます。また傷付いた毛細血管を修復する効果と共に、血流を改善する効果が期待できます。
・青魚に含まれるEPAは内皮細胞を強くします。また、DHA、EPAは動脈硬化を防ぐ効果があります。
● 玉ねぎ(ケルセチン・イソアリイン)
・血液をサラサラにするケルセチンが含まれおり、血管の老化を防いでくれます。また、血栓や動脈硬化の予防にも効果があります。さらにイソアリインには血栓予防効果もあります。
● ニンニク(アリシン)
ニンニク成分のアリシンは加熱されるとスコルジニンに変わり、毛細血管を広げて血流を改善する効果があります。
● ショウガ(ジンゲロール・ショウガオール)
ショウガに含まれるジンゲロールには、中性脂肪やコレステロールを減らす働きがあり、血管の負担を減らします。またショウガオールには血管修復作用もあります。
● ビタミン類(ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンE)
緑黄色野菜に含まれているビタミン類は抗酸化作用に優れており、血管の老化を防ぐ効果があります。またレバーや魚介類に含まれるビタミン12も同様の効果が期待できます。
毛細血管の老化は肌に悪影響を与えます。シミ、シワ、たるみ、くすみなどが現れた場合は、毛細血管が老化している可能性がありますから、早急に老化を防ぐ上記の処置を取られるようにしてください。