夏場の食中毒はカンピロバクターに注意する!
食中毒は一年中起きています。
冬場に多く見られる食中毒はノロウイルスによるものですが、夏場に見られる食中毒は細菌によるものが多くなってきます。
ウイルスは低温、乾燥の環境下で長く生息するため、寒い時期に発生する食中毒になります。
一方、細菌は高温、多湿の環境が好きなため、夏場は少量の菌でも食中毒が起きてしまいます。
夏場に多い食中毒
夏場の食中毒の原因となる菌はサルモネラ菌や黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌O157、カンピロバクターなどが挙げられますが、近年多く発生しているのがカンピロバクターによる食中毒です。
今回はカンピロバクターによる食中毒の症状や対策などを記述したいと思います。
カンピロバクター
カンピロバクターは鶏や豚、牛などの家畜を始め、ペットとして多くの人々に飼われている犬や猫などの腸内に生息しております。
犬や猫を飼われている方は、糞便に含まれているカンピロバクターにも注意をしなければいけません。
また、井戸水に菌が入っている場合もあります。さらに市販されている鶏肉は高率でカンピロバクターに汚染されていると言う報告もありますから、十分注意を要する必要があると言うことです。
食中毒の経路
カンピロバクターに汚染された食材を生食したり、加熱が不十分な場合には食中毒の症状が現れてきます。
また、汚染された食品に触れたその手で、他の食品と接触した場合も食中毒が起こります。
さらに、調理に使用したまな板や包丁からも感染することがあります。
ペットに犬や猫を飼われている場合は、ペットが菌に汚染されているのを知らずに触れ合うことで手や指に菌が付着し、不十分な手洗いによってカンピロバクターを落としきれず、食中毒が起こることもあります。
カンピロバクター食中毒の症状
カンピロバクターに感染すると腹痛や下痢、発熱、倦怠感、めまいなどの症状が現れてきますが、潜伏期間が1~7日ほどと、他の細菌性食中毒よりも長いと言う特徴がありますが、2~5日で回復するのが通常となります。
カンピロバクター食中毒の対策
● 肉類の生食は控える
先ほども記しましたが、鶏肉や豚肉、牛肉はカンピロバクターに汚染されている場合が多いようですから、生食は控えるようにします。
また、食する場合は十分過熱しますが、特に鶏肉は完全に火が通ってから食べるようにしてください。
● 生肉の調理後は消毒する
生肉を調理した後は、包丁やまな板を熱湯や消毒薬品でしっかり消毒しなければ、菌が繁殖して食中毒が起きる可能性があります。
● ペットを触れた手で調理をしない
ペットはカンピロバクターが汚染されていることが多いですから、ペットと触れ合った手で調理した場合は食中毒の起きる可能性が高くなります。
ペットと接触した場合は、十分手指を消毒してから調理に入るようにしてください。
また、調理後の手洗い、消毒も忘れずに実行してください。
まとめ
夏場の厚い時期は細菌の繁殖スピードが非常に早くなりますし、カンピロバクターのように少量の菌でも食中毒が起こる可能性があります。
購入した肉類はできるだけ早く調理し、十分過熱して摂ることが食中毒を無くすためには必要なことになるでしょう。
痰が絡む原因に飲酒があった?!
痰(たん)が絡むと実に苦しいものです。
喉の違和感は激しく、咳払いで簡単に取れることが無い場合も多くあります。
それでは、どうして痰は絡むのでしょう?
痰とは一体何なのでしょう?
今回は痰が絡む原因と私の対処法についてお伝えします。
痰とは?
喉からウィルスや細菌、異物などが体内に入り込むのを阻止するため、粘膜から粘りのある液体が分泌されます。分泌物の痰は異物を絡めて体外に排出します。
もう少し詳しく記述しますと、空気を取り入れる気道は線毛と粘膜で覆われており、異物が気道に侵入しようとすと粘膜から分泌される粘液が異物を包み込み、線毛の動きによって口まで運ばれた後、痰として吐き出されることになります。
ですから、異物を包み込んだ痰は飲み込まず、きちんと吐き出すようにしてください。
また、ウィルスや細菌以外の、たばこの煙や排ガスなどによっても気道に炎症が起こり、線毛な抜けたり弱まったりして異物を排出する機能が低下し、痰が絡むことが多くなってしまいます。
風邪を引くと痰が絡むことがありますが、細菌による炎症を起こした結果として
黄色い痰が絡むことが多くなってきます。
しかし、時には体に異常が認められない、異物が気道に侵入していない、風邪を引いていないと言うのに、痰が絡むことがあります。
つまり、冒頭に記述したよう原因でない場合でも、痰が絡むことがあると言うことです。
たぶん、気道の炎症が直接関わっているのではなく、他の要素が深く関わって生じた痰と考えられます。
以下は、私が痰を改善した時の話です。
飲酒は殆ど毎日、喫煙は1日十数本。
このような生活を長年続けておりましたが、ある日から痰が絡み始めました。
去痰剤をドラッグストアで購入し、数か月飲みましたが改善されず、タバコの本数を激減させましたが、一向に改善しませんので耳鼻咽喉科を訪ねました。
医師はタバコの吸い過ぎのようなことを話されたので禁煙を始め、薬剤の吸入を暫らく続けましたが改善されません。
つまり・・・
・風邪を引いていない!
・ウィルス感染はしていない!
・タバコは吸っていない
・ハウスダストも考えられない!
・排ガスの多い所に住んでいない!
それでも、痰は絡むのでした。
気道が異常、炎症を起こすような原因が見つからないので考えました。
体を初期値にしよう!
・・・と言っても、赤ちゃんのようにミルクを飲む訳ではなく、栄養バランスを最適にする訳でもなく、小学生並みにしようと考え付きました。
また、飲酒を続けていましたので、もしかしたら、アルコールが原因では・・・
と考えて、断酒をすることにしたのでした。
ところがどうでしょう。
断酒1週間で、痰が絡むことが少なくなり、10日経つと痰は全く絡まなくなったのでした。
断酒以後は耳鼻咽喉科へは行っておりませんから、痰が絡まなくなったことを先生に言えば驚くことでしょうね。
私は、体を初期値に近づけることで痰を改善できました。
体に不都合のある方は、食生活を小学生並みに戻すと改善できるかも知れませんよ。
痰が絡んで取れないような場合は、肺がんや肺結核、肺水腫などの病気が隠れている場合があります。
耳鼻咽喉科で改善されない場合は、内科を訪ねることも視野に入れるべきでしょう。
まとめ
このようなことから、病院へ行っても痰が絡む!改善しない!と言う方は、先ず禁煙、禁酒を実践してみてはいかがでしょう?
人間の体は沢山の部品で作られておりますから、一か所の不都合が他の部位の不都合を誘発する可能性は十分あるのです!
呼吸が苦しい過換気症候群の原因はストレス?!
ストレスが多い昨今。
解消する暇もなく、次々と雪だるま式に増えるストレスによって、うつ病を発症してしまう人もかなり増えているようです。
ストレスが原因となって様々な病気は発症してきますが、過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)もその一つと言って良いでしょう。
今回は若い女性や子供に増えている過換気症候群について、お伝えしたいと思います。
過換気症候群
過呼吸も過換気も同一と考える方も多いですが、厳密にいうと異なります。
過呼吸はスポーツなどが原因となって呼吸困難の症状が現れますが、過換気はストレスなどの精神的要素が原因になります。
どちらも現れる症状に違いはありませんから、過呼吸=過換気と捉えるのが一般的になっております。
過換気症候群の症状
過度の緊張や不安、ストレスにより次のような症状が現れてきます。
● 呼吸が早くなる
● 呼吸困難になる
● 脈が速くなる
● 動悸がする
● 汗をかく
● 手足がしびれる
● 全身が震える
● 頭痛やめまいがする
● 意識が朦朧となる
このような症状は空気を吸い込み過ぎることにより、血液中の二酸化炭素が少なくなることで起きてきますが、発作の続く時間は30分~1時間になります。
しかし、「死の恐怖」は付きまとい、いつ起こるか分からない発作に悩むことが多いようです。
過換気症候群の原因
過換気症候群が起こる引き金となるのが次のようなものです。
・ ストレス
・ 精神的な不安
・ 過度の緊張
・ 恐怖心
・・・などになりますが、興奮している、疲れている、睡眠不足などの状況では、より発作が起きやすいと言えるようです。
過換気症候群と自律神経
自律神経は交感神経と副交感神経がバランスを取り合っています。
交感神経が優位になる時は起きている時であり、神経が高ぶっている時になりますから、浅く、早い呼吸が続きます。
副交感神経が優位になる時は寝ている時であり、リラックス状態になりますから、深く、ゆっくりの呼吸が続きます、
ストレスを受けたり、溜まった状態では交感神経が優位になりますから、浅く早い呼吸が続き、発作はいつ起きても不思議ではない状況になります。
過換気症候群の対策
過換気症候群の対策として、以前は発作が起きている自分の口に紙袋などを当て、自分の呼気を吸うというペーパーバック法が取られることが多かったのです。
しかし、低酸素によって死亡する報告や二酸化炭素は不安を助長する可能性もあることから、現在はこのような対策は取られなくなりました。
● 応急処置
パニック状態に陥りやすい過換気症候群ですから、落ち着かせて呼吸を整えて上げることから始めます。
そして、「ゆっくり口から息を吐き、鼻から空気を吸う」を続けることで、自然と発作は治まってきます。
まとめ
過換気症候群は心理的要因が強いですから、日頃からストレスは溜まらないように発散し、繰り返して発作が起きる場合は心療内科を受診してください。