虫に刺された!何の虫かわからない場合は早めに受診!
雪が融け、煌めく春が来るとウキウキしてしまいますね。
どこか見晴らしの良い素敵なところで、美味しいものでも食べたいと思ってしまいます。
しかし、ウキウキするのは人間ばかりではないようです。
様々な虫が動き始め、美味しい血を探し求める吸血虫も動きを活発化させていますから、蚊などに刺されることも時間の問題かも知れません。
蚊に血を吸われるだけでなく、いろんな虫に刺されたりすることも増えてきますから、木枯らしの吹く時期まで、イヤーな虫には注意をしなければ、手足に赤く虫に悪さをされた跡がついてしまいます。
手足に赤く腫れあがった虫刺されの後を見てしまうと、こちらまで痒みが伝わってくるようです。
ですから蚊対策として、家の中への侵入は「絶対阻止!」を常々自分に言い聞かせている次第です。
ところで虫に刺されてしまうと、どうして痒くなってしまうのでしょう?
赤く腫れあがってしまうのは何故なんでしょう?
虫も刺さなければいいのですが・・・かと言ってハエでは字のごとく五月蠅い(うるさい)と言うことになってしまいます。
と言うことで今回は虫に刺されると、どんな状況が現れるのでしょう?
イヤーな虫の悪さや現れる症状について調べてみました。
イヤーな虫
イヤーな虫は沢山おり、刺す虫、死を吸う虫、毛に毒を持つ虫、飛び回る虫、徘徊する虫などがおります。
家の中に入られると始末の悪い虫は蚊ですね。
玄関や開けた窓から入られると直ぐに暗い所に逃げ込み、寝静まった真夜中に這い出してきては血を吸おうと刺し始めます。
耳障りなブ~ンと言う羽音に何度も目を覚ましたところで、退治には至らないことが殆どです。
そして、朝になると血を吸われた跡が赤く腫れあがっている状態を見ると、家の中には絶対蚊を入れないと誓うのですが・・・入られてしまいます。
虫に刺されると、アレルギー症状の痒みや腫れが生じてきますが、刺し方も虫により違いがあります。
虫の刺し方
虫の種類によっても刺し方に違いがあります。
「刺咬性(しこうせい)」、「吸血性」、「接触性」と、この3種の虫さされによって症状が起きると言うことになります。
● 刺咬性
蜂に刺されたり、蟻に噛まれた時に症状が起こります。
● 吸血性
蚊やノミ、ダニ、ブヨに刺された、血を吸われた時に症状が起こります。
● 接触性
毛虫やドクがに触れてしまった時などに症状が起こります。
いずれの場合も虫の持つ毒が体内に入ることで、痒みや腫れなどのアレルギー症状が生じてきます。
しかし、虫に刺されてから症状が出るまでの時間のずれ、タイムラグが生じることも良くあります。
虫に刺されてから症状が現れるまでの時間により、即時型、遅延型の2種類に分けられます。
アレルギー症状が現れるまでの時間
● 即時型
即時型は虫に刺されてから5分~30分には痒みや赤い腫れなどのアレルギー症状が現れてきます。
● 遅延型
遅延型は即時型よりは大分遅くなり、1日~3日後にアレルギー症状が現れてきます。
虫刺されの対処法
虫に刺されると痒くなりますが、掻いたり擦ったりすると、刺された所から雑菌が入って症状が酷くなったりします。
刺されてしまった場合は冷水などで冷やして炎症を抑えるようにしますが、毛虫やドクガに刺された場合では毒針毛(どくしんもう)が広がったり、抜け難くなってしまい、症状が全身に広がることもありますから、衣類に付いた毒針は粘着テープを利用して丁寧に除去しなければいけません。
また、蜂に刺された場合では、血圧低下や呼吸困難、意識障害などのアナフィラキシーショックに陥ることもあり、死に至る危険もありますから速やかに医師にの診察を受けるなど、適切な処置をしなければいけません。
まとめ
虫に刺された数日後から症状が酷くなることもありますから、どんな虫に刺されたか分からない場合は早めに受診した方が良いでしょう。
男性の乳がんは発見された時にはステージが高くなっている!?
乳がんになられる女性が増えているようです。
1968年(昭和43年)、つまり50年ほど前に乳がんになられる女性は50人に1人の割合でしたが、現在では14人に1人となり、ますます増加傾向にあります。
医療技術がピッチで進んでいるにも関わらず、乳がんで亡くなられる方は年間13,000人もいらっしゃいます。
かつては、乳がんと言えば女性特有の病気と言われておりましたが、この「女性特有」と言う表現は、どうも当てはまらない状況と言えそうです。
乳房は大きさに違いはありますが、男女ともに持つ器官でありますから、女性特有と言う言葉は当てはまらないと言って良いでしょう。
そして、豈図らんや男性の乳がん患者さんも増加傾向にあるようです。
男性の乳がん
男性の乳がん罹患率は女性と比較すると1%ほどになり、実に低いものです。
先ほどの乳がんによる女性の年間死亡者数13,000人から割り出せば、男性の死亡者数は年間130人ほどです。
しかし、患者数は10倍にも跳ね上がっていますから、死亡者数の激増も目に見えていると言わざるを得ません。
さらに、男性は男ですから、「男が乳がんを患ってしまう!」ことなど夢にも思わないでしょう。
乳がんは、女性特有の病気と言う先入観が働き、自身の乳房の異常を感じた時には、がん細胞の転移は既に後半に入り、手遅れ状態になっている場合も少なくないと言うことになります。
例え、自分の乳房に異常を感じ、病院を訪ねようとしても、「自分は男」と言う意識も当然働きますから、「自分が乳がん」と言う意識を払拭することも、乳がんを手遅れ状態にしていると考えられます。
また、ご家族がいらっしゃる場合は奥さんやお嬢さんに相談して病院へ同伴してもらうこともできますが、男所帯では恥ずかしさが先に立ち、ますます病院から遠ざかる状況になってしまいます。
男性の乳がん
男性の乳がん患者数も少ないことから、女性ほどSNSなどで相談相手を探すこともできないでいると考えられます。
しかし、男性でも乳房に異常を感じた場合は、早急に病院を訪ねるべきでしょう。
男性が1人で婦人科などを訪ねることもできないでしょうから、乳腺外来のある病院を探すことから始めてください。
昔と違い、現在では婦人科以外に乳腺外科もありますから、まず電話で男性の診療を行っているかどうか?を尋ね、受診相談するようにしてください。
インターネットでも、電話帳でも容易に乳腺外来を探すことはできますから、躊躇しないで検索、相談してください。
男性の乳がんの症状
男性の乳がんの症状は女性とほとんんど違いはないようですから、次のような症状に注意してください。
・ 触ると盛り上がった、コリコリしたしこりがある!
・ 痛みを感じる!
・ 乳房の表面が凸凹している!
・ 乳頭から分泌物が滲み出てる!
・ リンパ節が腫れる!
このような乳がんの症状が認められた場合は早急に乳腺外来を訪ねるようにしてください!!
男性の乳がんの原因
男性の乳がんの原因は女性の乳がんの原因とは若干違いがあり、女性の場合は女性ホルモンのエストロゲンの影響が強いですが、高タンパク質、高脂肪などの食生活の欧米化も乳がんの増加に拍車をかけていると考えられえています。
男性の場合は、身内に乳がんを患っていた方の遺伝や放射線に曝される機会が多かったことが原因と考えられています。
また、男性にも存在するエストロゲンですが、さらに精巣で作られる男性ホルモン(テストステロン)の一部がエストロゲンに変わることも、男性に乳がんを発症させる原因になっていると考えられます。
まとめ
女性の場合は、常に乳がんの可能性を意識していることが多く、チョットのしこりや異常を感じた時には相談したり、医療機関を受診することが比較的容易のようですが、男性の場合は畑違いの感覚から、二の足を踏むことが多くなり、乳がんが発見された時にはがん細胞が転移していたり、ステージが高くなっていたと言うことが少なくありません。
今後ますます男性の乳がんは増加すると考えられますから、男性でも乳房に異常を感じた場合は、早期に男性でも比較的受診しやすい「乳腺外来」で診察を受けられるようにしてください。
おたふく風邪は大人になってから罹ると重症化の危険がある!
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)と言えば、かつては冬から春に渡って流行していましたが、最近では季節に関係なく一年中あちらこちらで流行しているようです。
幼稚園や小学校、中学校と集団の中にいる機会が多い年代では、一人が感染症に罹ってしまうとクラス中は勿論のこと、学校中が蔓延してしまうことが良くありますが、おたふく風邪も例外なく一気に広がる傾向にあります。
おたふく風邪で治療を受けられる患者さんの多くが、15歳未満と言うことからも流行を食い止めるためには適切な治療、ウイルスを拡散させないような対策を取る必要があります。
このようなおたふく風邪ですが、それではおたふく風邪は大人には無縁の感染症、決して罹ることのない感染症?と言うことではありません。
大人でもおたふく風邪のウイルス、ムンプスウイルスに感染することがあります。
子供が学校などで感染し、家庭に持ち込んでウイルスを拡散させてしまい、家中の人がおたふく風邪に罹ってしまう可能性も否定できません。
大人でも感染するおたふく風邪ですが、子供が罹った場合とでは症状等に大きな違いはあるのでしょうか?
大人のおたふく風邪の症状
おたふく風邪になると次のような症状が現れてきますが、子供と大人の症状に大きな違いはないと考えて良いと思います。ただ合併症には十分注意を払う必要があると言うのが、大人のおたふく風邪と言えるでしょう。
おたふく風邪と言うくらいですから、初期段階では普通の風邪と症状はほとんど同じと考えて良いですが、顕著な症状としては次のようになります。
・ 耳の下が腫れて痛む!
・ おたふく顔になる!
・ 熱が出る!
・ 全身がだるくなる!
・ 頭痛がする!
・ 吐き気がする!
このような症状がおたふくい風邪に感染すると現れてきますが、先ほども記しました注意すべき合併症は、男性が感染した場合と女性が感染した場合とでは違いがありますから、十分注意する必要があります。
< 男女共に発症する可能性のある合併症 >
● 髄膜炎(ずいまくえん)
・ 頭痛や発熱、嘔吐などの症状が見られる!
・ 10%の方に発症!
● 脳炎
・ 痙攣等の症状が見られる!
・ 0.1~0,2%の方に発症!
● 膵炎(すいえん)
・ 嘔吐や腹痛などの症状が見られる!
● 難聴
・ 片側の耳だけが聞こえ難くなる!
・ 発症頻度は極めて少ない!
< 男性に発症する可能性のある合併症 >
● 睾丸炎(こうがんえん)
・ 思春期の男子の4人に1人 が発症!
・ 成人男性の20~30%に発症!
・ 腫れが生じると共に高熱と痛みも見られる!
・ 片側の睾丸に起きることが多い!
< 女性に発症する可能性のある合併症 >
● 乳腺炎
・ 思春期の女子の3人に1人が発症!
・ 高熱や胸に痛みを生じる!
● 卵巣炎
・ 成人女性の7%に発症!
・ 高熱や下腹部痛が生じる!
● 流産
・ 妊婦さんが感染した場合は流産の可能性が高くなりますから、おたふく風邪には十分注意を要します!
妊婦さんがおたふく風邪に感染した場合、一番怖いのが流産ですから、おたふく風邪のムンプスウイルスに感染しないためには、人混みの中に入る時にはマスクを着けるなどの対策は必要ですし、帰宅時にはうがい、手洗いは必ず行うようにしなければいけません。
まとめ
おたふく風邪は一度罹ってしまうと、二度と罹ることはありません。これまで罹ったことが無い方は、重症化する合併症の発症を防ぐためにも、ワクチン接種を受けるようにした方が良いでしょう。