赤外線の肌への影響ってある?
紫外線が肌に悪いことは、皆さんご存知のことと思いますから、夏の時期にはしっかり対策を取られているようです。
しかし、太陽から照射されているのは、紫外線だけではありません。
赤外線も紫外線同様、照射されているのです。
紫外線が悪名高い原因は、照射されることで起こるシミやシワなどの肌トラブル、最悪の場合は皮膚がんになる恐れもあるということからなのです。
紫外線が研究され続けた結果、肌への悪影響が明らかになった訳です。
ところが、同じ太陽から降り注ぐ赤外線の研究は道半ばのようで、どのような影響を肌に及ぼすかは確定していないようですが、判明しているだけでも記述して置こうと思います。
紫外線はカラーイメージとは違い、暗い悪影響が優先され続けていますが、肌へのダメージの度合いを考えると致し方ないと言えるでしょう。
紫外線が悪名を背負っていますが、果たして赤外線には悪名の一かけらも無いと言えるのでしょうか?
赤外線
赤外線といえば遠赤外線で焼きあがった焼き芋を思い出す方も多いと思います。
また、遠赤外線を放射する衣料品や寝具なども販売されております。
このようなことを考えると、紫外線=悪人と言うイメージが付きまとい、赤外線=善人というイメージになってしまいます。
赤外線の名から多くの方は遠赤外線を思ってしまいます。
しかし、紫外線にUVAやUVB、UVCなどがあるように、赤外線もいくつかに分かれていおります。
赤外線の種類
赤外線は近赤外線と中赤外線、遠赤外線の3種に分かれます。
TVなどの家電用リモコンやカメラなどに使われているのが近赤外線で、化学の分析などに利用されているのが中赤外線になりますから、一般的に利用価値が高いのが近赤外線と遠赤外線になるでしょう。
赤外線の肌への影響
これまで紫外線の肌への影響が取り上げられることが多かったのですが、赤外線の影響はどうなっているのでしょう?
紫外線ほど強い影響が無いと言えども、少なからず肌への影響が考えられます。
寒い冬の時期は、暖房器具が遠赤外線効果の高さを謳っている商品もあります。
暖房器具の前に陣取ることが多い方は、赤外線の影響を危惧されて当然でしょう。
近赤外線と遠赤外線の影響
近赤外線の肌への影響
実は、近赤外線は皮下組織や皮下脂肪域まで到達しますから、紫外線よりも深くまで影響を及ぼすことになります。また皮膚細胞内のミトコンドリアが活性酸素を放出させてしまいますから、DNAを傷つけたりするなどの影響が出てきます。
しかし、エネルギー自体が弱いため、紫外線のように皮膚がんなどを発症させる強い影響を与えられることはないようです。
とは言っても、「光老化」を促進させる作用がありますから、近赤外線を浴びり続けることが肌に良いことではありません。
遠赤外線の肌への影響
遠赤外線は近赤外線のように肌の奥にまで到達しませんから、肌表面を温める効果がいちばん高いと言えるでしょう。
その分、肌への悪影響が無いということになりますが、暖める効果により新陳代謝が高くなるというメリットもあります。
まとめ
近赤外線と遠赤外線の暖房器具の購入を考えた時、近赤外線の悪影響を十分考慮して購入するする必要があるでしょう。
近赤外線の暖房器具を購入した場合は、肌に影響が出ないよう熱源の前で長時間陣取ることが無いようにしたほうが良いでしょうね。
脚気はビタミンB1の不足が原因!
子供の頃聞いた覚えのある「脚気」を、最近よく耳にします。
何でだろうと?
・・・と、思って調べてみると、脚気になられる方が少なからず増えていることから、取り上げられる機会も増加しているようです。
一時期、日本を脚気の嵐が吹き荒れたようですが、原因が分かった以降は脚気は過去の遺物のように思われていました。
ところが、インスタント食品が持てはやされた辺りから、脚気が隆起し始めたようです。
脚気って??
ビタミンB1が不足するなら、「体内に取り入れるだけで解決する!」と、簡単におっしゃいますが、そう簡単に行かないから脚気が増える傾向を示しているのでしょう。
ビタミンB1が含まれる食品
● 穀類
・トウモロコシ、オートミル、玄米など。
● 肉、卵類
・豚肉、牛肉、レバー、鶏卵など。
● 魚介類
・ウナギの蒲焼、カレイ、鮭、サバ、タラコなど。
● 野菜類
・グリンピース、ニンニク、モロヘイヤ、パセリなど。
● 種実類
・カシューナッツ、ピスタチオ、ピーナッツなど。
このようにビタミンB1が含まれる食品は毎日の食生活で摂っているものが多いですから、目新しいものはあまりありません。しかしビタミンB1の持っている性質により、不足する傾向があるのです。
ビタミンB1が不足する原因
● 熱に弱い
・加熱調理することで分解される!
● 水に溶けやすい
・水にさらすと溶け出す!
● 糖質の代謝に使われる
・糖分を摂るに従って消費量が増える!
● アルコールの分解に消費される
・アルコールを多く飲むほど消費量が増える!
ビタミンB1の含まれる食品も多いですが、上記のような性質上、体内に取り入れ難いと言えるでしょう。
さらに取り入れたとしても蓄えることが困難のため、尿として排泄されてしまいますから、不足しがちな栄養素がビタミンB1と言えそうです。
ただ、ビタミンB1の吸収を高める食材を摂ることで、不足する原因を補えることも十分可能となるようです。
ビタミンB1の吸収を高める食材
体内に吸収され難いビタミンB1ですから、吸収を高める食材を摂ることは、体にとっては非常に嬉しいことです。
ビタミンB1の吸収を高める物質・アリシンが含まれる食材は、次のようなものです。
・玉ネギ
・長ネギ
・ニンニク
・ニラ
・アサツキ
・らっきょう
これらの食材に含まれるアリシンは、ビタミンB1と結合してアリチアミンに変化します。
アリチアミンは変化前のビタミンB1の性質とは正反対の性質を持つことになり、水に溶け難くなり、熱に強くなるのです。
そして、体への吸収が高くなり、簡単に尿として排泄されることも無くなりますから、ビタミンB1は体内で効果的に働いてくれると言うことになり、脚気の予防や改善に繋がります。
まとめ
ビタミンB1が不足すると、脚気以外にもウェルニッケ脳症を発症する可能性がありますから、吸収を高めてくれる食材を合わせて摂ることで、ビタミンB1の効果がより高まると言うことになります。
「しもやけ」「あかぎれ」は大人の皮膚疾患?!
昔の北国の子供でもあるまいし、「しもやけ」なんかになることは、無いと思っていました。
しかし、冬も後半戦に入ったある日、小指の付け根辺りから手首に掛けての5~6cmが赤紫色に腫れ、痒みがあるではないですか。
これって「しもやけ?」
今時、しもやけなど耳にしたこともありませんし、家族、ご近所、友人もしもやけで悩んでいるといった話は全くありません。
それなのに私だけがしもやけで、痒いの!って言っていました。
しもやけになった原因は、何なのでしょうね?
いろいろ、調査してみましたので、寒さ厳しくなる折、皮膚が弱い方、しもやけに毎年なられる方の参考になればと思います。
また、皮膚疾患の「あかぎれ」についても記述しました。
「しもやけ」と「あかぎれ」
「しもやけ」と「あかぎれ」は皮膚疾患の兄弟のように似ていますが、若干の違いはあります。
しもやけ
しもやけは、冬場の寒さにより発症する皮膚疾患になりますが、利き腕がしもやけになる頻度は高くなる。
● 症状
・皮膚の弱い小指などが部分的に赤紫色に腫れる。
・指それぞれが腫れることも多い。
・腫れた部分が硬くなることもある。
・チクチクした痒みや痛みを覚える。
・痒さから擦ってヒビ割れ、血が滲むこともある。
● 原因
・気温の低い時に皮膚の弱い部分を外気に晒したため。
・寒さにより皮膚の血行が悪化したため。
・濡れた皮膚を拭かないで放置したため、温度が下がった。
● 対処法
・ビタミンE配合のクリームを用いて血行を良くする。
・痒みや腫れが酷い場合は、抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬を塗布します。
● 予防
・しもやけの出来やすい手足は温めて冷やさない。
・皮膚が濡れた時にはしっかり拭き取る。
・血行が悪くならないように、しもやけが起きる手足を動かして血行を良くする。
・血管を収縮させ、血流を悪化させるタバコは吸わない。
あかぎれ
季節性はほとんど無く、一年中見られます。しかし、冬場に悪化することから冬の皮膚疾患と思われる傾向にあります。
● 症状
・皮膚表面が乾燥し、カサカサしてひび割れる。
・赤く腫れあがり、ヒビ割れから血が滲むこともある。
・痛みを感じることが多くなる。
● 原因
・しもやけが原因となることが多い。
・気温の低下により、皮膚表面が乾燥するため。
● 対処法
・ビタミンEやワセリン配合クリームを利用して血行と保湿を改善する。
● 予防法
・水仕事の際は手袋を使用する。
・保湿をして皮膚の乾燥を防ぐ。
しもやけやあかぎれの症状に大きな違いもありませんし、あかぎれの原因にはしもやけも関係しています。
また予防法にしても大差はないので、別個に分けて対処するのも面倒ですから、そういった必要も無いのではないでしょうか。
ですから、しもやけが悪化したものが、あかぎれといった認識で良いのかも知れません。
まとめ
冬の寒い時期は肌トラブルで悩まれている方が多いです。しかし、手足のしもやけやあかぎれで苦慮している方も多いですので、改善が見込めない場合は早期に皮膚科などを受診してください。