秋の肌トラブルの改善はターンオーバーが決め手!
秋になると目立ってくるのが肌トラブルです。
夏の解放感は独特のものですから、あまり先のことを考えずに行動する方も多いようです。
強い日差しに当たれば、強い紫外線も当たることは十分理解しているにも関わらず、綺麗な肌を無防備に太陽に晒す方もおられます。
そして、その結果秋になってとんでもない状況、悲惨な肌状況になってしまったと嘆かれる方も沢山いらっしゃいます。
「身から出た錆」
・・・ですから,しょうがありません。
だからと言って、このまま見過ごしてしまったら、更なる無精を晒してしまうことになりますから、さっさと肌のお手入れをするのが得策と言えるでしょう。
悲惨な肌状況?
あなたの肌はどのようなものでしょう?
ほとんどの肌が悲惨な目に合う原因は、先ほども言った紫外線です。
夏に紫外線を沢山浴びた方が、今現在肌にトラブルらしき異常が現れていないから「良かった!」と喜んでおられる方も、十分注意をしながらこれからの肌を見守っていかなければいけません。
そもそも紫外線を全身に受け、小麦色の肌が持てはやされた時代は遠い昔です。
焼けた肌、小麦色の肌を自慢した方の現在を想像したら、それはもう「ひどーい!」肌になっているだろうと容易に想像できます。
実際見てみないと分かりませんが、無防備に日焼けした肌を放置しないで早急にお手入れをすれば、まだ少しは見られる肌になるかもしれません。
秋肌の手入れ
ほとんどの肌は、夏に珠のような汗を流していたでしょう。
ですから、「肌は十分潤っていた!」と思われるでしょうが、残念ながらインナードライ状態でした。
そして、今も変わりないようでしたら、早急にすべきことは「保湿」なのです。
赤ちゃん肌に戻すなんて「無理!」ですが、保湿を繰り返すことで夏前の肌、つまり見られる肌に戻る可能性は十分あります。
もちろん、お手入れをしない方と比較すれば、やがて「雲泥の差」となって現れることは必至です。
肌の回復はターンオーバーが決め手!
夏の痛んだ肌を回復するためには、ターンオーバーを正常に戻すことが極めて大切です。
ターンオーバーは一般的に28日周期ですが、夏の紫外線で痛んでいる場合などでは、もう少し周期は早まることが考えられます。
とにもかくにも、ターンオーバーを正常に戻すことが急がれますが、ターンオーバーは周期が早すぎてもダメですし、もちろん遅すぎてもダメなのです。
ターンオーバーのトラブル
ターンオーバーが早すぎる場合のトラブル
ターンオーバーが早すぎると肌の再生が早くなると考えがちですが、逆にトラブルが起きやすい肌になる傾向があります。
ターンオーバーは28日を基準とすると、年齢を重ねるに従い、周期は長くなって行き、30代で40日程、40代で55日程に遅くなって行きます。
だったら周期が早くなることは肌が若返ると考えがちですが、これは間違いです。
ターンオーバーが早すぎると未熟な細胞が次々と肌表面に現れ、肌そのものが敏感になってしまいますから、肌のバリア機能は低下し、乾燥肌や敏感肌、肌荒れなどのトラブルが生じやすくなってしまいます。
<ターンオーバーが早い原因>
● 洗顔のし過ぎ
● ピーリングのし過ぎ
● スキンケア時の顔の擦り過ぎ
● 紫外線の影響
● 生活習慣の影響
ターンオーバーが遅すぎる場合のトラブル
ターンオーバーが遅すぎる原因に加齢があります。
年齢を重ねるに従って細胞の働きが鈍くなり、ターンオーバーが遅くなってしまいます。
本来、自然に剥がれ落ちる垢などの老廃物が剥がれず、そのまま肌に付着してしまって角質層は厚くなり、毛穴は塞がれてしまいます。
古い角質は排出されないことから肌はくすみ、シワやシミが目立ち始め、たるみや肌の硬化も見られ、乾燥しやすい肌になってしまいます。
<ターンオーバーが遅い原因>
● 加齢
年齢を重ねることで細胞をつくる力が衰えてしまい、ターンオーバーは遅くなってしまいます。
● 古い細胞の付着
新しさ細胞と古い細胞の入れ替え不良により、ターンオーバーは遅くなってしまいます。
ターンオーバーを正常に戻す方法!
ターンオーバーが乱れる原因に生活習慣がありますから、人間の体にとって悪い生活習慣を排除することで、本来備わっているターンオーバーが復活、正常化すると考えて良いでしょう。
<生活習慣を見直す>
● 質の良い睡眠を取る
ターンオーバーが活発になるのが午後10時から午前2時ですから、この時間帯は眠りに着いていることが、乱れてしまったターンオーバーを正常にしてくれます。
● 偏った食生活をしない
肌を再生してくれるターンオーバーに栄養は欠かせませんし重要ですから、肉類や魚類などの動物性タンパク質を、大豆製品などからは植物性タンパク質を摂るようにすると良いでしょう。
● ストレスを溜めない
ストレスの蓄積は血管を収縮させてしまい、血行を悪くしてしまいますから、普段の生活ではストレスフリーの生活を心掛けることもターンオーバーを正常に戻すには大切なことです。
更に、アルコールやタバコもターンオーバーを阻害する要因になりますから、肌が弱っていると感じている方は控えることも必要なのは言うまでもありません。
抜け毛の原因が甲状腺ホルモンにあった!
抜け毛の原因はストレスの影響であったり、栄養不足であったり、ケア不足であったり・・・と様々です。
しかし、夏や秋に起きる抜け毛の原因としては、紫外線のダメージによる影響が非常に大きいと言って良いでしょう。
女性でも男性でも、体の機能が全て順調に働いて初めて健全な体として存在する訳です。
体全てが何の不都合もない状態と言うのは稀と言って良く、小さな不都合が起きた場合には、体全体や一部分に対して、様々な異常や不都合を起こして知らせてくれます。
その一つに抜け毛があると言って良いでしょう。
今回お伝えする甲状腺疾患による抜け毛も、その一環と言って良いでしょう。
甲状腺疾患
甲状腺疾患は大きく分けると甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)と甲状腺機能低下症(橋本病など)の二つになります。
甲状腺機能亢進症とは?
女性に多い疾患で、甲状腺ホルモンが大量に出ることで、様々な症状が現れてきます。
心拍数が増加する頻脈や発汗、イライラ感下痢などの症状が良く見られます。
甲状腺機能低下症とは?
甲状腺機能低下症も女性に多い疾患で、甲状腺ホルモンの分泌が低下することで様々な症状が現れます。
<甲状腺機能低下症の症状>
甲状腺機能低下症に現れる症状としては・・・
・倦怠感が強く現れる
・昼夜ともに眠くなる
・体温が低下する
・皮膚が乾燥する
・発汗する
・記憶力が低下する
・・・などが見られるようになります。
そして、抜け毛が起こるのも甲状腺機能低下症なのです。
甲状腺機能低下症と原因
様々な原因がありますが、甲状腺そのものに原因がある「原発性甲状腺機能低下症」と他に原因がある「続発性甲状腺機能低下症」に分けられます。
原発性甲状腺機能低下症の原因
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)では甲状腺ホルモンが大量に出るため、元に戻す治療を行います。
しかし、手術や放射線治療を行うことにより、逆に機能が低下してしまい、甲状腺機能低下症を発症する場合が良くあります。
原発性甲状腺機能低下症の治療
原発性甲状腺機能低下症の治療は至って簡単で、甲状腺ホルモンの投与になります。
途中で服用を止めると症状が再発するので、医師の指示に従って一生飲み続けることになるようです。
服用期間が長期に渡るため、高齢の方の特に副作用が現れる場合がありますが、その時には医師に相談してください。
甲状腺ホルモン投与の副作用
甲状腺ホルモンの投与により現れる副作用は次のようなものです。
・発熱
・発疹
・かゆみ
・倦怠感
・めまい
・下痢
・・・などになります。
冒頭に記した通り、甲状腺機能低下症になると抜け毛も起きてしまいますから、抜け毛が起き、更に低下症の症状も現れた場合は、甲状腺疾患専門医の診察を受けた方が良いでしょう。
ミネラルをサプリから摂り過ぎると病気!?
汗でミネラルが流出すると不足する!という話は以前書きましたので、ミネラルが不足しないように様々な食物を摂っておられることでしょうね。
しかし・・・
・ミネラルは体にいい!
・不足すると体に異常が起こる!
・・・という巷の話から、往々にしてサプリメントから摂るきらいがあります。
普通に肉を食べて、魚を食べて、野菜を食べてさえいれば、ほぼ全てのミネラルを摂ることが可能と言うことです。
しかしながら、ニンジンが嫌いとか、ピーマンが嫌いとか・・・の偏食を続けることで、バランスの良くミネラルを摂れなくなり、体の変調が起きてきたりします。
先ほど、汗によってミネラルが流出すると記しましたが、ミネラルを摂り過ぎることでも体に不都合が起きてしまいます。
何にでも言えるのですが、不足にならないように、過剰にならないようにするのが全ての「健康の秘訣」と言って良いでしょう。
ミネラル過剰摂取の影響
ミネラルについて詳しく言えば、五大栄養素の一つがミネラルです。
他の四つ栄養素はタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンになります。
ミネラルが体に良いということから一時期ブームにもなりましたが・・・そう熱くなることもないでしょう。
一般的に、ミネラルを摂り過ぎると腎臓に負担を掛けてしまいますから、腎臓を患っておられる方は十分注意して摂るようにして下さい。
カルシウムの摂り過ぎで起こる病気
・腎結石
・腎機能不全
・心臓障害
・高カルシウム血症
ヨウ素の摂り過ぎで起こる病気
マグネシウムの摂り過ぎで起こる病気
・神経過敏
・不安感
・筋力低下
・高マグネシウム血症
鉄の摂り過ぎで起こる病気
・肝硬変
・心筋症
・糖尿病
・嘔吐
亜鉛の摂り過ぎで起こる病気
・腎臓障害
・神経障害
・胃腸障害
・頭痛
銅の摂り過ぎで起こる病気
・肝臓障害
・黄疸
・脳障害
・嘔吐
サプリメントからミネラルを摂る場合、1日当たりの上限量はありますが、普通に食事を摂っている方は規定値より多くなるようです。
ミネラル1日当たりの摂取量(mg/日)
● カルシウムの上限摂取量
・男性 18歳以上 2,500(mg/日)
・女性 18歳以上 2,500(mg/日)
● ヨウ素の上限摂取量
・男性 18歳以上 3,000(μg/日)
・女性 18歳以上 3,000(μg/日)
● マグネシウムの推奨量
・男性 18歳以上 320~370(mg/日)
・女性 18歳以上 270~290(mg/日)
● 鉄の上限摂取量
・男性 18歳以上 50~55(mg/日)
・女性 18歳以上 40(mg/日)
● 亜鉛の上限摂取量
・男性 18歳以上 40~45(mg/日)
・女性 18歳以上 35(mg/日)
● 銅の上限摂取量
・男性 18歳以上 10(mg/日)
・女性 18歳以上 10(mg/日)
ミネラルは、食物を摂るだけで上限摂取量にまで達することはないと思いますが、サプリメントを利用する場合は摂り過ぎに注意して下さい。