緑茶の効果はエピガロカテキンガレートのおかげ?
緑茶の効果が、様々なメディアでアナウンスされることが多くなっております。
「鬼も十八番茶も出花」などの言葉があることから察すると、私たちに一番馴染みのあるお茶は番茶かも知れませんね。
この「鬼も十八番茶も出花」とは、鬼でも年頃になれば美しく見えるもので、粗末な番茶も淹れたては香りがある。
・・とのことからも、番茶は古くから飲まれていたと言うことなのでしょう。
庶民的な番茶があれば、高級品の玉露、抹茶もありますから、お好みでお茶を楽しむことができると言うことでしょう。
このように緑茶にもいろいろな種類がありますが、冒頭に記しました緑茶の効果はどのようなものなのでしょう?
私たちの持っている体の悩みが緑茶によって改善できるのであるなら、積極的に飲んだ方が良いに決まっていますよね。
それでは、まず緑茶の種類をお伝えしたいと思いますが、こんな緑茶もあったんだと驚かれるかも知れませんよ。
それだけ奥が深いのも緑茶の魅力となっていると言うことになるでしょう。
緑茶の種類
緑茶には次のような種類があります。
< 煎茶 >
・日本人に良く飲まれている緑茶で、茶葉は針のような形をしており、丸くよじれています。
< 番茶 >
・新芽が伸びて硬くなったり、夏以降の茶葉から作られた緑茶です。
< ほうじ茶 >
・煎茶や番茶を強火て煎じて作る緑茶で、香ばしさとスッキリした飲み口が特徴になっています。
< 茎茶 >
・茎の部分を集めて作った緑茶になり、茎の持つ甘みが飲みやすくしているようです。
< 玄米茶 >
・煎茶や番茶に炒った玄米を混ぜたお茶になりますから、香ばしさと味が玄米茶の特徴と言えるでしょう。
< 粉末茶 >
・煎茶を機械などで粉末に似たお茶で、煎茶の成分の全てを取り入れることができます。
< 深蒸し煎茶 >
・生の煎茶の葉を通常よりも、2~3倍長く蒸したもので、形状は細かく、淹れた時の色は濃い緑色を呈します。
< 玉露 >
・高級緑茶の代名詞となっている玉露ですが、日光を遮って栽培、作られ、渋味の少ない、お茶の持っている旨味を味わえるのが玉露になります。
< 釜炒り製玉緑茶 >
・生の茶葉を蒸さないで、釜で炒って作るので、甘い香りのする緑茶になります。
< てん茶 >
・日光を遮って栽培され、新芽を揉まずに乾燥し、作られたのがてん茶になります。
< 抹茶 >
・上記のてん茶を石うすで粉末状にしたものが抹茶になります。
< 蒸し製玉緑茶 >
・茶葉がじっくりと蒸されており、丸まった形をした緑茶になります。
上記のように緑茶は12種類ほどもありますが、全てのお茶を飲んだ方は少ないのではないでしょうか?
緑茶を飲み比べて、ご自分の好みのお茶を見つけるのも楽しいかも知れませんね。
緑茶には様々な成分が含まれており、この成分が体に良い影響を与える。つまり、緑茶を飲み続けることで効果が期待できるということなのです。
それでは緑茶にはどのような成分が含まれ、効果とはどのようなものなのでしょう?
緑茶の成分
緑茶に含まれている成分はカテキン類、アミノ酸類、ビタミン類、カフェインなどがあります。
中でも、真っ先に思い浮かべるのがポリフェノールの一種であるカテキンになるのではないでしょうか。
実際、「カテキン含有」と謳っているお茶が多数見受けられますから、お茶好きの方でカテキンを知らないと言う方は皆無と言えるのではないでしょうか?
カテキンの種類としては、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどがあります。
もちろん、緑茶以外に含まれるポリフェノールにも様々な効果、著しい効果があることから、こぞってポリフェノールが含まれる食べ物を中心とした食事を摂る方もおられるようです。
それでは緑茶の効果を見て行きたいと思います。
緑茶の効果
先ほど、緑茶の成分がカテキン類、アミノ酸類、ビタミン類、カフェインなど記述しました。
このような成分によって、緑茶としての効果が現れて来ると言うことになるでしょう。
緑茶の効果としては、次のようなものになるでしょう。
● 発がん作用の抑制
● 血糖値を低下作用
● 血圧降下作用
● 食中毒の予防
● 白内障の予防
● 血圧の上昇抑制
● 抗ウイルス作用
● 利尿作用
● 免疫機能の改善作用
● 抗がん作用
● 口臭予防効果
● 食中毒の予防
このような効果が緑茶にはありますが、それではどの成分によって現れて来ると思われますか?
ポリフェノールは様々な植物の苦みなどとして存在しておりますが、カテキンが緑茶の効果の多くを占めてしているかも知れません。
緑茶のカテキン
緑茶のカテキンの種類としては、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどがありますので、それぞれのカテキンに付いてお伝えしたいと思います。
● エピカテキン
・他のカテキンと同様に同様抗酸化力や抗ウィルス作用、抗アレルギー作用、抗菌作用を保持しています。
・遊離型カテキン
・緑茶カテキンの7%を占めます。
● エピガロカテキン
・免疫機能の活性化と認知症の原因と言われているアミロイドβの分解
・遊離型カテキン
・緑茶カテキンの20%を占めます。
エピカテキンやエピガロカテキンなどの遊離型カテキンは苦みはあるものの、渋味は無く、飲んだ後は甘さを感じるようです。
● エピカテキンガレート
・エピガロカテキンガレートと同様抗酸化力や抗ウィルス作用、抗アレルギー作用、抗菌作用を保持しています。
・緑茶カテキンの13%を占めます。
● エピガロカテキンガレート
・緑茶カテキンの60%を占めます。
このエピガロカテキンガレートが最も抗酸化力が強く、ビタミンEの200倍を超えています。またビタミンCは90倍もあります。
エピカテキンガレートやエピガロカテキンガレートなどのエステル型カテキンは、強い苦みと渋味があり、舌を刺される感じがします。
このようなことから言えるのは、エピガロカテキンガレートが緑茶に含まれている割合が60%になりますから、お茶の効果はエピガロカテキンガレートに委ねられていると言うことにもなるでしょう。
つまり、緑茶の効果を多く取り入れたいのなら、緑茶を淹れる時にはエピガロカテキンガレートが多く抽出されるようにすべきと言うことになります。
エピガロカテキンガレートが多く抽出する淹れ方
エピガロカテキンガレートが多く抽出するためには、茶葉を70~80℃のお湯で淹れるようにします。
80℃を超える湯温では熱変性が起きてしまいます。また70℃以下では、エピガロカテキンガレートはあまり抽出されないことになります。
エピガロカテキンガレートほど効果が強くないものの、他のカテキンよりも効果の強いエピガロカテキンが多く抽出される淹れ方は次のようになります。
エピガロカテキンが多く抽出する淹れ方
エピガロカテキンが多く抽出するにはお湯では無く、水で淹れる。つまり水出しと言う方法を取ります。
緑茶はお湯で淹れればいいだろうと思って熱湯などで淹れた場合には、エピガロカテキンガレートもエピガロカテキンもあまり含まない緑茶になるでしょう。
このような緑茶の効果と言うものは、ほんの一部かも知れません。
緑茶特有のカテキンなどと、他の成分を組み合わせることで思いもよらない効果が現れる可能性も否定できませんから、緑茶のさらなる研究に期待したいと思います。
まとめ
緑茶に含まれているカテキンには様々な効果があります。
健康面に不安がある方はもとより、痩せたい方、シミやくすみの無い美肌を目指したい方にも嬉しいビタミンE、ビタミンCが緑茶には多く含まれておりますから、毎日飲むようにすれば病気に罹り難い体が作られると言うことになるでしょう。