咳に隠されていた病気!

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日中はお日様が顔を覗かせれば、暖かく気持ちの良い日もありますが、朝晩は寒くなることが多いですから、体調を崩される方も少なからずいらっしゃいます。

 

こういった晩秋から初冬の時期には、変動する気温などによって風邪を引いてしまい、咳き込まれる方も増えているようです。

 

体調管理を厳しく行っていても、風邪を引く時は引いてしまいます。

 


これからの寒く、乾燥した季節に最も注意しなければいけないのが、ウイルスによる風邪やインフルエンザの感染ではないでしょうか。

 

風邪やインフルエンザでは咳が起こりますが、咳にも種類がありますので、咳の状態から風邪によるものか?インフルエンザによるものか?はたまた喘息なのか?他の病気から生じた咳なのかの判断をすることもできるようです。

 

 

それでは、咳が起こる病気にはどのようなものがあるのでしょう?

 

風邪やインフルエンザ、喘息も含めて詳しく見て行きたいと思います。

 

 

咳とは?

 

咳は気道に入り込んだ異物を排出ため、急に強く出る息のことです。

 

つまり、体の防御反応の一つと言うことになります。

 

体に入り込む異物にはホコリや煙、細菌、ウイルスなどがありますが、呼吸器を守るために咳は出て、このようなものを排除しようとするのです。

 

それでは、咳のする病気にはどのようなものがあるか?見て行きたいと思います。

 

:咳は医学用語では咳嗽(がいそう)と呼ばれます。

 

咳のする病気

 

先ほどもちょっと触れましたが、咳は呼吸器を守る防御反応ですから、呼吸器系の病気が咳の出る主な原因と言って良いでしょう。

 


咳のする病気としては、風邪、咳喘息、間質性肺炎、肺ガン、百日咳、肺炎、アトピー咳嗽(がいそう)、インフルエンザ、慢性気管支炎、気管支喘息COPD慢性閉塞性肺疾患)、副鼻腔炎気管支症候群などがあります。

 

このような病気で咳は出るのですが、どのような特徴を持っている咳なのかで、ある程度は病気を推定することも可能になるようです。

 

まず、咳が乾いている咳なのか、湿っている咳なのかで判断することも出来るようです。

 

 

咳から分かる病気

 

それでは乾いた咳をする病気、湿った咳をする病気にはどのようなものがあるかを見てみましょう

 


< 乾いた咳 >

 乾いた咳は痰が出ないことが多く、次のような病気が主なものです。

 

・ 風邪
・ 咳喘息
間質性肺炎
・ 肺ガン
・ 百日咳
・ 肺炎
アトピー咳嗽(がいそう)

 


< 湿った咳 >

湿った咳は痰が出ることが多く、次のような病気が主なものです。

 

・ インフルエンザ
・ 慢性気管支炎
COPD慢性閉塞性肺疾患
気管支喘息
副鼻腔炎気管支症候群
結核

 

このように咳には乾いた感じのする病気や湿った感じのする病気に分けられますので、それぞれ咳のする病気の特徴を見ていきたいと思います。

 

 

咳のする主な病気と特徴

 

< 風邪 >

 ・ 乾いたコンコンといった咳が出る
・ くしゃみをする
・ 喉が痛む
・ 鼻水、鼻づまりが起こる
・ 軽い熱が出る
・ 3週間を超えて咳が続く場合は他の病気を疑う

 


< インフルエンザ >

 ・ 咳と痰が出る
・ 喉が痛む
・ 鼻水、鼻づまりが起こる
・ 関節が痛む
・ 筋肉が痛む
・ 頭痛がする
・ 食欲がなくなる
・ いきなり38℃以上の高熱が出る
・ 肺炎などの合併症を起こしやすい

 


< 咳喘息 >

・ 風邪の後に咳だけが残る
・ 痰を伴わない乾いた咳が続く
・ ヒュー ヒューと言った喘鳴は伴わない
・ 夜間や早朝に咳が出る

 


< 気管支炎 >

・ 初期は乾いた咳が出る
・ 後、痰の絡んだ湿った咳が出る
・ 発熱、鼻水、喉の痛みを伴う

 


気管支喘息

 

・ 痰を伴った湿った咳が出る
・ 夜間や早朝に咳が出る
・ ヒュー ヒューと言った喘鳴がする

 


< 百日咳 >

 ・ コンコンと乾いた咳が出る
・ 鼻水、くしゃみが出る
・ カタル期は風邪のような症状が1~2週間続く
・ 痙咳期は痙攣性の咳が2~3週間続く続く
・ 症状は2~3カ月で治まり回復に至る

 


結核

 ・ 咳や痰が続く
・ 微熱が続く
・ 風邪のような症状が2週間以上続く
・ 全身に倦怠感が現れる
・ 血痰が出る
・ 食欲不振に陥る
・ 体重が減少する
・ 高齢者に増加している

 


< 肺ガン >

 ・ 乾いた咳が出る
・ 呼吸が苦しい
・ 息切れが起きる
・ 体重が減少する
・ 痰が絡む
・ 血痰が出る
・ 胸が痛む
・ 熱が出る
・ 食欲不振に陥る

 
このように咳の出る病気はいろいろあります。また現れる症状も多岐に渡っております。

 

そして、咳が長く続いているか否かによっても、どのような病気によって咳が出ているか、ある程度の推測は可能のようです。

 
咳が長く続く病気には次のようなものがあります。

  

咳が長く続く病気

 

気管支喘息
・ 咳喘息
COPD慢性閉塞性肺疾患
・ 肺炎
結核
・ 肺ガン

 

咳が治まらず、長引いている場合は上記のような病気が疑われますから、早急に医療機関を訪ねるようにすべきでしょう。

 

 

まとめ

1年中、誰かしらは咳をしているもので、風邪などの比較的治りの早い病気があれば、重篤な命に関わる病気も少なからずあります。

 

ですから、咳と共に現れる症状には十分注意をし、気に掛かる症状が見られた場合には早めに医療機関を受診するようにしてください。