肌老化の原因は紫外線による光老化!
年齢を重ねるごとに増えてくるのがシワやシミですから、女性の多くは、「肌の老化は加齢によるもの!」と思っているようです。
しかし、女性が最も老けると言われているのが、夏の紫外線の影響を受けたことによるものです。
つまり、加齢よりも紫外線による影響下で肌老化を早めているのです。
紫外線による肌老化を「光老化」と言いますが、老化の原因を加齢による「自然老化」と比較して見みると、影響を及ぼしている程度が良く分かると思います。
自然老化:光老化=2:8
このように、「光老化」は加齢による「自然老化」の4倍も老化の原因になっている、老化を早めていると言って良いでしょう。
ですから、肌老化を防ぐポイントは、如何に紫外線を肌から遮断するかに掛かってくるようです。
光老化させる紫外線
紫外線には「A波(UVA)」、「B波(UVB)」、「C波(UVC)」がありますが、地球に届くのが「A波(UVA)」、「B波(UVB)」です。
そして、光老化を引き起こす原因の紫外線は、主にA波(UVA)になります。
このA波は波長が長いため、肌の奥にまで届いてコラーゲンやエラスチンの変性を招いてしまい、結果シワやたるみの原因になってしまいます。
さらに肌内部に作られた大量のメラニン色素をターンオーバーで排出できず、色素沈着が起きることでシミができてしまいます。
このように、紫外線によって様々なトラブルが肌に現れてしまい、肌老化は益々加速して行きます。
光老化の予防
夏に紫外線の影響を受けた肌が光老化として肌に現れ始めるのは、夏真っ只中ではなく秋になってからです。
湿度の高い夏、汗を掻く夏は肌が潤っていると思いがちですが、エアコンによる冷房や乾燥により、肌の内部はインナードライ状態になっています。
ですから、インナードライに気付かずにいる方はケア不足になってしまい、肌のダメージを回復させないまま秋を迎えることになり、トラブルが続出してしまうことも良くあります。
自然老化を止めるのは困難ですが、紫外線を浴びないようにすることは比較的に簡単ですから、次のことに注意して頂ければ、光老化を遅らせることも可能になるでしょう。
● 日焼け止めを塗って出かける!
・紫外線を防ぐには日焼け止めが必要になってきますが、普段の生活では肌への負担が少ないPA++やSPF20位を使うと良いでしょう。
● 日傘や帽子を用いて直射日光を避ける!
・強い日差しの場合はカーディガンやストールを用いるようにしましょう。
● 紫外線の強い時間帯(AM10:00~PM2:00)は外出をしない!
・日差しの強い時間帯をずらして外出することは、紫外線を浴びる頻度が大幅に減少します。
● 保湿は十分行う!
・紫外線は肌を乾燥させます。またケア不足は肌トラブルを続出させる原因になりますから、保湿は十分行うようにしてください。
紫外線は肌にダメージを与え続け、光老化を増長させてしまいますから、綺麗な肌を持ち続けたい方は日頃から紫外線対策を十分行うようにしなければいけないでしょう。
秋の肌トラブルの改善はターンオーバーが決め手!
秋になると目立ってくるのが肌トラブルです。
夏の解放感は独特のものですから、あまり先のことを考えずに行動する方も多いようです。
強い日差しに当たれば、強い紫外線も当たることは十分理解しているにも関わらず、綺麗な肌を無防備に太陽に晒す方もおられます。
そして、その結果秋になってとんでもない状況、悲惨な肌状況になってしまったと嘆かれる方も沢山いらっしゃいます。
「身から出た錆」
・・・ですから,しょうがありません。
だからと言って、このまま見過ごしてしまったら、更なる無精を晒してしまうことになりますから、さっさと肌のお手入れをするのが得策と言えるでしょう。
悲惨な肌状況?
あなたの肌はどのようなものでしょう?
ほとんどの肌が悲惨な目に合う原因は、先ほども言った紫外線です。
夏に紫外線を沢山浴びた方が、今現在肌にトラブルらしき異常が現れていないから「良かった!」と喜んでおられる方も、十分注意をしながらこれからの肌を見守っていかなければいけません。
そもそも紫外線を全身に受け、小麦色の肌が持てはやされた時代は遠い昔です。
焼けた肌、小麦色の肌を自慢した方の現在を想像したら、それはもう「ひどーい!」肌になっているだろうと容易に想像できます。
実際見てみないと分かりませんが、無防備に日焼けした肌を放置しないで早急にお手入れをすれば、まだ少しは見られる肌になるかもしれません。
秋肌の手入れ
ほとんどの肌は、夏に珠のような汗を流していたでしょう。
ですから、「肌は十分潤っていた!」と思われるでしょうが、残念ながらインナードライ状態でした。
そして、今も変わりないようでしたら、早急にすべきことは「保湿」なのです。
赤ちゃん肌に戻すなんて「無理!」ですが、保湿を繰り返すことで夏前の肌、つまり見られる肌に戻る可能性は十分あります。
もちろん、お手入れをしない方と比較すれば、やがて「雲泥の差」となって現れることは必至です。
肌の回復はターンオーバーが決め手!
夏の痛んだ肌を回復するためには、ターンオーバーを正常に戻すことが極めて大切です。
ターンオーバーは一般的に28日周期ですが、夏の紫外線で痛んでいる場合などでは、もう少し周期は早まることが考えられます。
とにもかくにも、ターンオーバーを正常に戻すことが急がれますが、ターンオーバーは周期が早すぎてもダメですし、もちろん遅すぎてもダメなのです。
ターンオーバーのトラブル
ターンオーバーが早すぎる場合のトラブル
ターンオーバーが早すぎると肌の再生が早くなると考えがちですが、逆にトラブルが起きやすい肌になる傾向があります。
ターンオーバーは28日を基準とすると、年齢を重ねるに従い、周期は長くなって行き、30代で40日程、40代で55日程に遅くなって行きます。
だったら周期が早くなることは肌が若返ると考えがちですが、これは間違いです。
ターンオーバーが早すぎると未熟な細胞が次々と肌表面に現れ、肌そのものが敏感になってしまいますから、肌のバリア機能は低下し、乾燥肌や敏感肌、肌荒れなどのトラブルが生じやすくなってしまいます。
<ターンオーバーが早い原因>
● 洗顔のし過ぎ
● ピーリングのし過ぎ
● スキンケア時の顔の擦り過ぎ
● 紫外線の影響
● 生活習慣の影響
ターンオーバーが遅すぎる場合のトラブル
ターンオーバーが遅すぎる原因に加齢があります。
年齢を重ねるに従って細胞の働きが鈍くなり、ターンオーバーが遅くなってしまいます。
本来、自然に剥がれ落ちる垢などの老廃物が剥がれず、そのまま肌に付着してしまって角質層は厚くなり、毛穴は塞がれてしまいます。
古い角質は排出されないことから肌はくすみ、シワやシミが目立ち始め、たるみや肌の硬化も見られ、乾燥しやすい肌になってしまいます。
<ターンオーバーが遅い原因>
● 加齢
年齢を重ねることで細胞をつくる力が衰えてしまい、ターンオーバーは遅くなってしまいます。
● 古い細胞の付着
新しさ細胞と古い細胞の入れ替え不良により、ターンオーバーは遅くなってしまいます。
ターンオーバーを正常に戻す方法!
ターンオーバーが乱れる原因に生活習慣がありますから、人間の体にとって悪い生活習慣を排除することで、本来備わっているターンオーバーが復活、正常化すると考えて良いでしょう。
<生活習慣を見直す>
● 質の良い睡眠を取る
ターンオーバーが活発になるのが午後10時から午前2時ですから、この時間帯は眠りに着いていることが、乱れてしまったターンオーバーを正常にしてくれます。
● 偏った食生活をしない
肌を再生してくれるターンオーバーに栄養は欠かせませんし重要ですから、肉類や魚類などの動物性タンパク質を、大豆製品などからは植物性タンパク質を摂るようにすると良いでしょう。
● ストレスを溜めない
ストレスの蓄積は血管を収縮させてしまい、血行を悪くしてしまいますから、普段の生活ではストレスフリーの生活を心掛けることもターンオーバーを正常に戻すには大切なことです。
更に、アルコールやタバコもターンオーバーを阻害する要因になりますから、肌が弱っていると感じている方は控えることも必要なのは言うまでもありません。
抜け毛の原因が甲状腺ホルモンにあった!
抜け毛の原因はストレスの影響であったり、栄養不足であったり、ケア不足であったり・・・と様々です。
しかし、夏や秋に起きる抜け毛の原因としては、紫外線のダメージによる影響が非常に大きいと言って良いでしょう。
女性でも男性でも、体の機能が全て順調に働いて初めて健全な体として存在する訳です。
体全てが何の不都合もない状態と言うのは稀と言って良く、小さな不都合が起きた場合には、体全体や一部分に対して、様々な異常や不都合を起こして知らせてくれます。
その一つに抜け毛があると言って良いでしょう。
今回お伝えする甲状腺疾患による抜け毛も、その一環と言って良いでしょう。
甲状腺疾患
甲状腺疾患は大きく分けると甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)と甲状腺機能低下症(橋本病など)の二つになります。
甲状腺機能亢進症とは?
女性に多い疾患で、甲状腺ホルモンが大量に出ることで、様々な症状が現れてきます。
心拍数が増加する頻脈や発汗、イライラ感下痢などの症状が良く見られます。
甲状腺機能低下症とは?
甲状腺機能低下症も女性に多い疾患で、甲状腺ホルモンの分泌が低下することで様々な症状が現れます。
<甲状腺機能低下症の症状>
甲状腺機能低下症に現れる症状としては・・・
・倦怠感が強く現れる
・昼夜ともに眠くなる
・体温が低下する
・皮膚が乾燥する
・発汗する
・記憶力が低下する
・・・などが見られるようになります。
そして、抜け毛が起こるのも甲状腺機能低下症なのです。
甲状腺機能低下症と原因
様々な原因がありますが、甲状腺そのものに原因がある「原発性甲状腺機能低下症」と他に原因がある「続発性甲状腺機能低下症」に分けられます。
原発性甲状腺機能低下症の原因
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)では甲状腺ホルモンが大量に出るため、元に戻す治療を行います。
しかし、手術や放射線治療を行うことにより、逆に機能が低下してしまい、甲状腺機能低下症を発症する場合が良くあります。
原発性甲状腺機能低下症の治療
原発性甲状腺機能低下症の治療は至って簡単で、甲状腺ホルモンの投与になります。
途中で服用を止めると症状が再発するので、医師の指示に従って一生飲み続けることになるようです。
服用期間が長期に渡るため、高齢の方の特に副作用が現れる場合がありますが、その時には医師に相談してください。
甲状腺ホルモン投与の副作用
甲状腺ホルモンの投与により現れる副作用は次のようなものです。
・発熱
・発疹
・かゆみ
・倦怠感
・めまい
・下痢
・・・などになります。
冒頭に記した通り、甲状腺機能低下症になると抜け毛も起きてしまいますから、抜け毛が起き、更に低下症の症状も現れた場合は、甲状腺疾患専門医の診察を受けた方が良いでしょう。