内蔵脂肪の原因とリスク

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お腹周りが大きいと「貫禄がある!」と言われてた時代もあったようで、凹んだお腹では貧相な体型と見られることもありました。

 

現代ではお腹の肉を減らそうと運動に励む方も増えております。

 


もし、お腹周りが大きくなって妙な貫禄が付いているようでしたら、早期に運動などを行ってお腹を凹ます努力をすることが、健康を維持するためには得策と言えるでしょう。

 

お腹周りに付くのが筋肉ならいいのですが、不要な脂肪が主なものですから、このまま放置した時には様々な病気を誘発する事になり兼ねません。

 


ぞれでは、お腹周りに付いた多量の脂肪を放置した場合には、一体何が起きるのでしょう?

 

 

お腹周りの脂肪

お腹周りの脂肪は、「内蔵脂肪」と「皮下脂肪」の2種類になります。

 

皮下脂肪はその名の通り皮膚の下に溜まる脂肪になりますから、見た目で分かりやすいと言う特徴がありますが、内臓脂肪は内臓周辺の深い部分にたまる脂肪となります。

 


脂肪は食事から取り入れたエネルギーの余った分が蓄積されたものになり、エネルギーが不足した時にはその脂肪を利用して生きながらえようとします。

 

それでは、内蔵脂肪や皮下脂肪には他にも役割を担っているのでしょうか?

 

 

皮下脂肪の役割と原因

・ 皮下脂肪の役割

皮下脂肪は腰周辺やお尻、太ももなどの下半身に蓄積され、体温の保持と外部から受ける衝撃から守る役割があります。

 


・ 皮下脂肪の原因

 

皮下脂肪が蓄積されるのは、カロリーを過剰に摂ったことや運動不足によりカロリーが消費されないで溜まったことによるものです。

 


● 皮下脂肪の落とし方


皮下脂肪の原因でも触れましたが、次のことを実践することで皮下脂肪を落とすことが可能となるでしょう。

 

有酸素運動のウォーキングやジョギング、水泳を継続的に行うことで、燃えにくい皮下脂肪を燃焼させることが出来ます。

 

・ 摂取カロリーを抑え、余分なエネルギーが脂肪にならないように注意します。

 

・ 筋トレを行うと成長ホルモンが分泌され、脂肪が燃焼されやすくなります。

 

 

内蔵脂肪の役割と原因

・ 内蔵脂肪の役割

 

内蔵脂肪は臓器を正しい位置に固定すると共に、外部から受ける衝撃から臓器を守る役割があります。

 


・ 内蔵脂肪の原因

 

食生活の影響が大きく、ファーストフードやコンビニ弁当を食べてばかりいて運動をしない、飲酒が多い、喫煙をしている方は内臓脂肪が溜まりやすいと言われています。

 


● 内蔵脂肪の落とし方

 

内蔵脂肪の原因でも触れましたが、次のことを実践することで、内蔵脂肪を落とすことが可能となるでしょう。

 

有酸素運動のウォーキングやジョギング、水泳を実践することで、皮下脂肪より多くの脂肪を燃焼させることが出来ます。

 

・ 糖質を制限する食生活にする。

 

 

脂肪と肥満

体に脂肪が過剰に付いた状態を「肥満」と呼びますが、脂肪が内臓に付いた肥満の場合を「内蔵脂肪型肥満」と言い、脂肪が皮下に付いた肥満の場合を「皮下脂肪型肥満」と言います。

 

この2つの肥満は体型の違いから内蔵脂肪型肥満を「リンゴ型肥満」とも言い、皮下脂肪型肥満を「洋ナシ型肥満」とも言います。

 


● リンゴ型肥満

 

お腹が出っ張った、貫禄が出てるようなリンゴ型肥満は男性に多くみられ、脂肪が内臓に付いている肥満になりますが、このタイプは脂肪が付きやすいものの落としやすいようです。しかし、洋ナシ型のように脂肪を指でつまむことはできません。

 

また、高血圧や高コレステロール高血糖などのリスクが高くなります。

 

さらに、腎臓病のリスクが高くなる傾向にあるのがリンゴ型肥満なのです。

 


● 洋ナシ型肥満

 

下半身に脂肪が付いた洋ナシ形肥満は、女性に多く見られる肥満になります。

 

指でつまむことも可能な皮下脂肪による肥満になります。

 

このタイプの肥満は皮下脂肪が徐々に溜まって行きますが、落とすのに相当の時間を要することになります。ただし病気のリスクは低いと言えそうです。

 


このように内臓脂肪、皮下脂肪はそれぞれの役割がある反面、肥満を誘発させる一面も併せ持っております。

 

しかし、特に注意を要するのが内臓脂肪による疾病の誘発に他なりません。

 

 

内臓脂肪の危険性

内蔵脂肪が過剰に蓄積された場合には次のような状況を招いてしまいます。

 

● 高血圧を招く

 

・ 内蔵脂肪が蓄積されて行くとインスリン働きが悪くなりますが、その分、膵臓からは大量のインスリンが分泌されるようになります。

 

インスリンには、腎臓からの塩分排泄作用を阻害する働きがあるので、血液中の塩分濃度は高くなってしまいますから、自ずと高血圧を招くことになります。

 


脂質異常症高脂血症)を招く

 

脂質異常症はこれと言った自覚症状は無いものの、放置しておくと血液中のコレステロール中性脂肪などの脂質が血管壁に溜まって血管に悪影響を及ぼし、動脈硬化が起こりやすくなります。

 


高血糖を招く

 

・ 内蔵脂肪が蓄積されて行くと、インスリンの働きを活性化させる「アディポネクチン」の分泌が減ってしまい、インスリンの働きが悪くなります。

 

また、内蔵脂肪からは「グリセロール(グリセリン)」と言った物質が大量に分泌されますので、片方ではインスリンの働きが悪くなり、もう片方では糖分解の力が弱まって糖が利用され難くなっていますから、自ずと高血糖になってしまいます。

 


高血圧や脂質異常症高血糖を招いてしまった場合には、血管壁にコレステロールが溜まりって血管が狭くなり、弾力が失われて脆くなる動脈硬化の危険性が高まっていると捉える必要があります。

 

つまり、動脈硬化を放置した時には心臓病や脳卒中と言った命の危険にされされる状態になりますから、早期に対処しなければならないと言うことなのです。

 

まとめ

このようなことから、内臓脂肪が蓄積されないようにしなければ命の危険が付きまとうと言うことになります。

 

バランスの取れた食生活に改善しがら、生活習慣の見直し、ストレスの解消、、さらに有酸素運動を継続することが出来れば内蔵脂肪は減少すると考えます。