セラミドの効果と種類

乾燥肌に効果があるとして知られているセラミドですが、詳しくセラミド知ることで、さらに綺麗な瑞々しい肌を目指すことも可能となります。

皮膚の構造は表面から表皮、真皮、皮下組織にわかれており、セラミドは表皮の角質層に存在する細胞間脂質の一つになります。

細胞間脂質の働きは、外部からの刺激を排除する共に水分を溜めて肌を保湿することです。

この細胞間脂質の50%を占めているのが、実はセラミドなのです。

ですから、セラミドは肌への水分補給、瑞々しい肌へ導く重要な要素と言えるでしょう。

そんなセラミドですが、7つもの種類があります。

< 肌に含まれる7種類のセラミド

セラミド1
水分保持機能があり、肌に潤いを与えると共に外部の刺激に対して優れたバリア機能を持つ。

セラミド2
高い水分保持機能を持ち、肌にうるおいを与える。

セラミド3
水分保持機能で肌に潤いを与え、肌にハリを与えると共にシワを軽減する機能も持つ。

セラミド4
皮膚の水分や油分を補いつつ、角質の脂質バリア層を作り、保持する機能を持つ。

セラミド5
皮膚の水分や油分を補いつつ、角質の脂質バリア層を作り、保持する機能を持つ。

セラミド6
肌に潤いとハリを与え、ターンオーバーの促進とシワの軽減機能を持つ。

セラミド6Ⅱ
肌に潤いとハリを与えて調子を整え、ターンオーバーの促進とシワの軽減機能を持つ。

セラミド7
肌を良好に保ちつつ、皮膚の菌バランスを整える機能を持つ。

セラミドと加齢 >

肌には7種類のセラミドがあるので、十分肌に潤いを与え続けてくれると思ってしまいます。

しかし、残念なことに、加齢によって肌の潤いは低下し続けていくのです。

20歳で100%の肌のセラミドも次第に減少を始め、40歳では約50%に落ち、70歳になると30%まで落ちてしまいます。

ですから、お歳を召した方の肌はカサカサで、潤いが無いということが良く分かって頂けるでしょう。

肌に潤いを与える方法は次のようになります。

 

セラミドを直接肌から補う化粧品 >

・天然セラミド(動物性セラミド
:動物(馬など)の脳、せき髄から抽出したもので、肌に馴染みやすく浸透力が高い。 (ウマスフィンゴ脂質)

・ヒト型セラミド(バイオセラミド
酵母を使って作られ、人体に存在するセラミドと同等の構造を持つため、保湿力、浸透力が高い。

・植物性セラミド
:植物(米ぬか、コンニャク芋など)から抽出したものだが、保湿力は弱い。

・ミルクセラミド
:牛乳から抽出したも。

・合成セラミド(疑似セラミド
:石油から大量に作られるが、効果は弱い。

 

セラミドが多く含まれる食品 >

セラミドが含まれる食品を摂ると、セラミドの産出を促し、肌の保湿力の維持に繋がります。

セラミドが多く含まれる食品

米ぬか、小麦胚芽、大豆、コンニャク芋、牛乳に含まれていますが、アトピー皮膚炎とは無縁のコンニャク芋には、より高いセラミドが含まれています。

アトピー皮膚炎の方も安心なコンニャク芋の摂取で、肌の保湿が改善されるでしょう。

 

セラミド化粧品の賢い選び方 >
肌には7種類のセラミドがあることは、< 肌に含まれる7種類のセラミド >で述べましたが、保水力の高いセラミドは[セラミド 1]、[セラミド2]、[セラミド3]になります。

ですから、肌の乾燥改善や肌に潤いを与えたいのであるならば、人体に存在するセラミドと同等の構造を持つヒト型セラミドを選び、さらに[セラミド 1]、[セラミド2]、[セラミド3]が含まれている化粧品を選ぶことが重要なのです。

 

ヒト型セラミドの化粧品は・・・

化粧品の成分表示に、セラミド 1やセラミド2、セラミド3など、あるいはセラミド+アルファベット(セラミドNPなど)と記載されている化粧品がヒト型セラミドです。

 

高価なセラミドですが、乳液や美容液などの化粧品を購入する時には、セラミド含有量の多い商品を購入するように心がける必要があります。

合成セラミドは効果が弱いので、期待するほど肌の改善は望めないかも知れません。