チョコレートのポリフェノールで認知症が改善する可能性がある!

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ポリフェノールが体にとって良い効果があることから、ドラッグストアなどでは様々なポリフェノールが含まれる食品が販売されております。

 

年配の方のお好きなお茶にはカテキンと言うポリフェノールが含まれておりますし、PCのモニターとにらめっこする時間の長い方、目を酷使する人にはアントシアニンが入っているブルーベリーサプリメントなども良く売れているとのことです。

 

ポリフェノールの抗酸化作用が私たち人間には非常に優れた効果を発揮するようですから、出来るだけポリフェノールの含有率の高い商品を選んで購入する傾向にあるようです。

紫外線による活性酸素の発生は体を錆びさせますから、抗酸化作用のあるポリフェノールを取り入れることで、体への被害を最小限にすることも考えられます。

 

 

ポリフェノールの様々な効果

先ほどはカテキンと言うポリフェノールにチョット触れましたが、ポリフェノールは様々な植物に含まれており、その植物の苦みや色素成分になります。

 

 

ポリフェノールと効果

植物に含まれるポリフェノールによっても効果に違いがあります。

 


カテキン
緑茶のタンニンと呼ばれている渋み成分のポリフェノールです。

カテキンには抗酸化や抗ウイルス、抗がん作用などがありますが、コレステロールを下げたり、血糖値が上がるのを抑える働きもあります。

 


アントシアニン


ブルーベリーやナスなど、紫の色素成分のポリフェノールです。

 

アントシアニンには眼精疲労の回復や視力の改善、網膜剥離の予防にも効果があると言われています。

 


● ルチン


蕎麦や無花果に含まれ、抗酸化作用を持つポリフェノールです。

 

ルチンには毛細血管を強化、安定させる働きがあり、脳出血や出血性疾患の予防効果があると言われています。

 


● クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール


植物の種や葉に含まれているポリフェノールですが、コーヒー豆から発見されたので、コーヒーポリフェノールとも呼ばれています。

 

クロロゲン酸には抗酸化作用がありますが、カテキンと同じように血糖値の上昇を抑える働きや脂肪の吸収を抑える効果もあると言われています。

 


● フェルラ酸


イネ科の植物などの細胞壁に含まれているフェルラ酸ですが、米ぬかには多く含まれています。

 

フェルラ酸にはアルツハイマー認知症に有効の他、血糖値や血圧を下げる作用もあると言われています。

 


● クルクミン


カレーのスパイスに用いられるウコンなどに含まれる黄色成分のポリフェノールです。

 

クルクミンには抗酸化作用と共に肝機能の改善効果があると言われています。

 


● ショウガオール


生姜に含まれる辛み成分のポリフェノールです。

 

ショウガオールには血行促進作用や冷え性改善作用もあると言われています。

 

 

上記のようにポリフェノールにはいろいろありますが、子供や女性に愛されるチョコレートにもポリフェノールは含まれているんですね。

 


チョコレートに含まれているポリフェノールをカカオポリフェノールと言いまして、他の植物のポリフェノールとは若干効果に違いがあるようです。

 


現在、認知症の患者さんが増加の一途を辿っているようですが、社会問題になっている高齢者のボケに効果があると言われているポリフェノールが、実はチョコレートに含まれているカカオポリフェノールなのです。

 

 

認知症に効果のあるカカオポリフェノール

チョコレートの原料となるカカオには、記憶力や認知機能を高めるカカオポリフェノールが含まれているのです。

 


記憶力や認知機能を高めるには、「BDNF(脳由来神経栄養因子)」と言うタンパク質を増やす必要があるのですが、カカオの含有率の高い高カカオチョコレートを食べることでBDNFが増える可能性があるのです。

 

つまり、高カカオチョコレートを食べるとBDNFが増加し、延いては記憶力や認知機能に障害がある認知症を改善する可能性が高いと言うことなのです。

 


それではチョコレートをどれだけ食べれば、BDNFが増えるのでしょう?

 

 

認知症の改善にはどんなチョコレートを食べれば良いのか?

チョコレートにもいろいろな種類があります。

 

通常販売されているチョコレートのカカオ含有率は30~40%ほどになります。

 

高カカオチョコレートにおいては70%以上のカカオが含まれることになります。

 

つまり、カカオのたくさん入っているチョコレートほど効果が高いと言うことになりますから、記憶力や認知機能を改善したいのであるなら、高カカオチョコレートを食べるようにした方が良いと言うことになります。

 

チョコレートなら、何を食べても良いのだろう!などと考えてはいけません。

 


通常のチョコレートには砂糖やミルク、さらに脂肪分も多く入っていますから、過剰に食べたとしたら悪影響が現れることも十分考えられます。

 

砂糖の摂り過ぎは糖尿病の原因になりますし、脂質の摂り過ぎは肥満の原因にもなりますから、チョコレートの効果にだけ目を奪われることが無いようにしなければトラブルの原因になります。

 

ですから、砂糖やミルク、脂肪分の少ない高カカオチョコレートを食べるようにすれば、より効果が望めると考えて良いでしょう。

 

 

高カカオチョコレートを食べる量

認知症に改善には、70%以上のカカオが含まれている高カカオチョコレートを週1回以上食べることが望ましいようです。

 


1日当たりにすると板チョコ5欠片、25グラム位を食べ続けるのが適切と言うことになるでしょうね。(5グラムずつ個包装されている高カカオチョコレートも販売されております)

 

チョコレートはカロリーが高い食べ物ですから、通常のチョコレートではカロリーの摂り過ぎが危惧されます。

 

何度も記しますが、カカオポリフェノールの恩恵を受けたいのなら、決められた量の高カカオチョコレートを継続して食べるようにすべきでしょうね。

 

 

最後に

チョコレートにはカカオ含有率の低いものから70%以上の高カカオチョコレートまで、様々販売されております。

 

カカオ含有率の低いチョコレートには、それだけ砂糖やミルク、脂肪分が多くなりますから、よりカロリーが高くなります。

 

美容面のメリットを受けたいのなら、カカオポリフェノールの多く含まれている高カカオチョコレートを食べるようにすると良いでしょう。

 

さらに高齢になる前からチョコレートを食べる習慣を付けておくことは、認知症を防ぐ可能性があると言うことなのです。

 


いずれにしても、高カカオチョコレートは食べ過ぎずに適切に食べなければ、デメリットに悩むことになるかも知れないのです。