冬に命を落とす原因はヒートショック?!

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冬の病気で心配なのが感染症ではないでしょうか?

 

寒さで風邪を引いてしまうのは元より、インフルエンザに罹らないように注意をなさる方も非常に多くなっているようです。

 

インフルエンザの予防接種を終えた方はホッとしていると思いますが、まだ受けていない方は外出時などはマスクなどをして、感染を防ぐ自衛策をとられているようです。

 

また普段から体力を付けていたり、充分な栄養を摂ることでも、少なからず感染予防の足しにはなるのではないかと思います。

 

感染予防に一生懸命対策を施す方は多いですが、それでも感染する時には感染しますから、そんな時には病院の門をくぐることになり、医師の適切な処置を受けることになるでしょう。

 


しかし、子供がインフルエンザに罹った時などでは、処方されたタミフルなどの副作用によって脳症が起きたり、異常行動が現れたりして命を落とされることもありますから、十分注意を要して薬を服用することになるでしょう。

 


このように冬の感染症に罹った場合は少なからず対処法と言うものはありますが、入浴時のヒートショックは突然襲ってくるものですから、一瞬にして命を失うことにもなり兼ねません。

 

ですから、寒さの厳しい日の入浴は十分なヒートショック対策を取る必要があると言うことになるのです。

 


特に高齢者は家族の意見を取り入れながら必要な対策を十分取り、ヒートショックに見舞われないよう、確かな対策を施すことが求められるのは言うまでもありません。

 

それでは、冬の時期に多発するヒートショックとは、一体どのようなものなのでしょう?

 

どのような状態で発生するのか?起こった時にはどのような状況になるのか?を述べたいと思います。

 

ヒートショックとは

ヒートショックとは「急激な温度変化により、血圧の急激な上下変動、脈拍の変動が起こることで体に生じる影響」と言うことになります。

 

ですから、次のようなことでヒートショックが起きる可能性が高くなると言えるでしょう。

 

● 入浴時

・ リビングなどの暖かい部屋から、寒い脱衣室で衣類を脱ぎ、裸になることで血圧は一気に上昇します。


● 入浴中

・ 入浴時の着替えで高くなった血圧は急激に下がります。


● 入浴後

・ 今度は温まった体を寒い脱衣室で着替え終えるまでに、血圧は一気に上昇します。

 


このようにリビングからお風呂に向かい、帰ってくるまで血圧の大きな変動が3回ほどあります。

 

さらに寒いトイレに駆け込んだ時などでも、血圧の急な上昇が見られます。

 


このような大きな血圧ny尾お変動により、体へのリスクが上昇し、次のような病気が突発的に起こることになります。

 


入浴時のヒートショックは、次のような病気が一瞬にして起きることになりますので、命を失う危険が非常に高いと言うことになります。

 

 

入浴で生じる病気

脳卒中

心筋梗塞

心不全

 

このような病気は高齢者に起こりやすいのですが、高血圧の方や動脈硬化の方もヒートショックが起きやすいと言えるでしょう。

 


入浴前後の血圧の大きな変動は、単に病気の発症に終わらず、命を落とす恐れも隠れていますから、リビングと脱衣室の温度差をできる限り小さくすることが求められると言うことになります。

 

 

日本人に多いヒートショック!?

日本では、ヒートショックなどで亡くなられる方が年間1万9千人にも及びます。

 

しかしヨーロッパの国々では、セントラルヒーティングが多いため、全室が暖かい状況に置かれいることもありますので、ヒートショックで亡くなられる方は非常に少ないと言うことになります。

 

 

ヒートショックの対策

上記のように,ヨーロッパではセントラルヒーティングが多くなっていることがヒートショックを減少させているようですから、日本も全室が暖かい状況を作ることができれば、自ずとヒートショックで亡くなられる方は減少すると言えます。

 


・・・ということから、ヒートショック対策としては次のような住居対策が今後求められると言うことになるでしょう。

 


● 断熱材を多く用いた気密性の高い住居

・ 家の気密性を高めることで、浴室、脱衣室、トイレを含めた全室の温度が均一になり、温度差による血圧の激変が減少し、ヒートショックもかなり少なくなると言うことになります。


● 浴室、脱衣室、トイレの均一温度

・ 浴室、脱衣室、トイレに暖房器具を設置することができれば、リビングとの温度差を小さくすることも可能となりますから、ヒートショックは少なくなると考えられます。


● 外気温が高い内に入浴

・ 外気温が高いうちに入浴を済ませることで、家全体の温度変化も大きく影響されず、ヒートショックが起き難くなると考えられます。


● 入浴前のお湯張り

・ 入浴前に浴室全体にシャワーを掛けることができれば、浴室内の温度を上げることができ、寒さに晒される時間も短くなりますから、ヒートショックは少なくなると考えられます。

 

まとめ

寒い時期の入浴は体のみならず、心も癒してくれます。

 

しかし、リビングと脱衣室の温度差が高いほどヒートショックの起こるリスクも高くなりますから、高齢者は元より、脳疾患、心疾患を抱えておられる方の入浴には十分な注意を払う必要があるのです。