呼吸が苦しい過換気症候群の原因はストレス?!

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ストレスが多い昨今。

 

解消する暇もなく、次々と雪だるま式に増えるストレスによって、うつ病を発症してしまう人もかなり増えているようです。

 

ストレスが原因となって様々な病気は発症してきますが、過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)もその一つと言って良いでしょう。

 

今回は若い女性や子供に増えている過換気症候群について、お伝えしたいと思います。

 

 

 

過換気症候群

過呼吸も過換気も同一と考える方も多いですが、厳密にいうと異なります。

 

過呼吸はスポーツなどが原因となって呼吸困難の症状が現れますが、過換気はストレスなどの精神的要素が原因になります。

 

どちらも現れる症状に違いはありませんから、過呼吸=過換気と捉えるのが一般的になっております。

 

 

 

過換気症候群の症状

過度の緊張や不安、ストレスにより次のような症状が現れてきます。

 

● 呼吸が早くなる

 

● 呼吸困難になる

 

● 脈が速くなる

 

● 動悸がする

 

● 汗をかく

 

● 手足がしびれる

 

● 全身が震える

 

● 頭痛やめまいがする

 

● 意識が朦朧となる

 

このような症状は空気を吸い込み過ぎることにより、血液中の二酸化炭素が少なくなることで起きてきますが、発作の続く時間は30分~1時間になります。

 

しかし、「死の恐怖」は付きまとい、いつ起こるか分からない発作に悩むことが多いようです。

 

 

 

過換気症候群の原因

過換気症候群が起こる引き金となるのが次のようなものです。

 

・ ストレス

 

・ 精神的な不安

 

・ 過度の緊張

 

・ 恐怖心

 

・・・などになりますが、興奮している、疲れている、睡眠不足などの状況では、より発作が起きやすいと言えるようです。

 

 

 

過換気症候群と自律神経

自律神経は交感神経と副交感神経がバランスを取り合っています。

 

交感神経が優位になる時は起きている時であり、神経が高ぶっている時になりますから、浅く、早い呼吸が続きます。

 

副交感神経が優位になる時は寝ている時であり、リラックス状態になりますから、深く、ゆっくりの呼吸が続きます、

 

ストレスを受けたり、溜まった状態では交感神経が優位になりますから、浅く早い呼吸が続き、発作はいつ起きても不思議ではない状況になります。

 

 

 

過換気症候群の対策

過換気症候群対策として、以前は発作が起きている自分の口に紙袋などを当て、自分の呼気を吸うというペーパーバック法が取られることが多かったのです。

 

しかし、低酸素によって死亡する報告や二酸化炭素は不安を助長する可能性もあることから、現在はこのような対策は取られなくなりました。

 

● 応急処置

 

パニック状態に陥りやすい過換気症候群ですから、落ち着かせて呼吸を整えて上げることから始めます。

 

そして、「ゆっくり口から息を吐き、鼻から空気を吸う」を続けることで、自然と発作は治まってきます。

 

 

 

まとめ

過換気症候群心理的要因が強いですから、日頃からストレスは溜まらないように発散し、繰り返して発作が起きる場合は心療内科を受診してください。