緑内障は目に症状が現れた時には失明の危険がある?!

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年を取ると、思うように体が動かないと言った不都合が生じてきますね。

 

身体の至る所に痛みが現れたりしますし、老眼により物が見えにくいなどの症状は多くの方に見られるようになります。

 

加齢による多少のトラブルは致し方ないのではありますが、放置していると取り返しの付かない事態になる場合もありますから、十分気を付けるようにしなければいけません。

 

身体に目立った不都合が見当たらないことを良いことに、不摂生を繰り返すと病魔に突然の不意打ちを食らう可能性も否定できません。

 

病気は常に痛みと共に訪れる訳ではありませんから、無症状のまま時間が過ぎ、大きな症状が現れた時には手遅れになっていたと言うこともありますので、小さな異変にも注意をする必要があります。

 

失明の危険がある緑内障も、慢性の場合では痛みを感じるなどの大きな症状は見られませんが、物が欠けて見えるなどがあった場合は早急に眼科を受診した方が良いでしょう。

 

40歳を過ぎると増加する緑内障原因や処置法などを見て行きたいと思います。

 

 

緑内障

 

失明の大きな原因となっている緑内障は、日本全国に300万人ほどの患者さんがおられるようですから、他人ごとではなく、いつ自分が患っても可笑しくないと考えられます。

 

緑内障は眼圧の上昇により視神経に異常が生じ、目で認識した情報が脳に適切に伝わらない病気で、失明原因のトップになっているほどの良く知られている病気でもあります。

 

 

緑内障の症状

 

緑内障には慢性と急性があり、症状に違いがあります。

 

● 急性緑内障


・ 眼圧が上昇することにより、目の奥の痛みや視力低下、頭痛、嘔吐と言った症状が現れてきます。

 

 

● 慢性緑内障


緑内障が初期の段階では自覚症状は認められませんが、慢性になると物の見え方が異常になり、視野が欠けたり、見える部分の狭まるなどの症状が現れてきます。

 

ですから物との距離感が掴めなくなり、階段を踏み外したり、つまずいたり、人と接触してしまうことが多くなってきます。

 

しかし、片側の目に異常が現れても、もう片方の目が視野をカバーしてしまいますから、異常に気付き難くなり、緑内障を悪化させてしまうことになります。

 

両目ともに病状が進行することは希ですから、目の異常に気付いた時には病状はかなり進行した状態になっています。

 

 

緑内障の原因

 

緑内障の原因は眼圧が上昇するためですが、眼圧が高いにも関わらず緑内障を患うことがない、つまり視野に異常が現れない、視神経が正常の方もいます。

 

このようなことからも、緑内障は眼圧だけでは判断できないと言えるでしょう。

 

 

緑内障の治療

 

緑内障の治療は、病状を悪化させないことに重点が置かれています。

 

つまり、視神経の回復は望めないということになり、病状を食い止める、進行を遅らせる次のような処置がとられることになります。

 

薬物療法


・ 点眼薬を用いたり、薬剤を服用して眼圧を下げる治療が行われます。

 

 

● レーザー治療


レーザー治療には二つの方法が取られます。

 

虹彩(眼球の茶色の部分)にレーザーで孔を開け、房水の流れを変える治療です。

 

・ レーザーで線維柱帯の排出口を広げ、房水の流れを改善して眼圧を下げる治療です。

 

 

● 手術治療


薬物治療もレーザー治療も効果が無かった場合には、手術治療が行われますが、手術治療にも二つの方法があります。

 

・ 眼内と結膜にバイパスを作り、房水を沁み出させて眼圧を下げる手術です。

 

・ 目詰まりしている線維柱帯を切り開き、房水を流れ出させて眼圧を下げる手術です。

 

房水:眼球を充たす体液で、眼圧を一定に保つ働きと角膜や水晶体、硝子体に栄養を与える役割を担ています。

 

 

まとめ

 

緑内障を患う方は血縁者に緑内障の方がいた、糖尿病を患っていた、ステロイド剤を使用していた、あるいは強度の近視、過去に目をケガしたと言う方に起きやすいと言われていますから、心当たりのある人は早期に眼科を受診した方が良いと考えます。