水に触れると起きやすい主婦湿疹は手の病気!

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日常的に水と接している方と言えば家庭では主婦、職業としては調理師や美容師、理容師などが挙げられますが、こういった方の手に起きるのが「主婦湿疹」と呼ばれる「刺激性皮膚炎」です。

 

水に触れる機会の多い方の手に、どのようなことが起きているのか?

 

現在水仕事の多い主婦の方、今後、水と接する仕事に就かれる方の参考になれば幸いと思い記述いたしました。

 

 

主婦湿疹

 

主婦湿疹は水を使う方に多い疾患なのですが、その他の紙やゴムなどに触れることでも起きると言う特徴があります。

  

 

主婦湿疹の原因

 

主婦湿疹の原因は次のようなことによります。

 

手の表面の皮脂膜は手を保護する役目がありますが、水を使ったり、洗剤を使ったり、紙やゴムを扱うことで過剰に取れてしまうことが起こってしまいます。

 

それにより皮膚のバリア機能は低下を辿り、ほんの少しの刺激でも湿疹が起こることになります。

 

 

主婦湿疹の種類と症状


主婦湿疹はタイプ別に2に分けられるでしょう。

 

一つは「乾燥型」、もう一つは「湿潤型」になり、症状に違いがあります。

 

 

● 乾燥型主婦湿疹の症状


乾燥型は秋、冬に多くみられ、痒みを伴う湿疹と共に次のような症状が現れてきます。

 

・ 手の平や指がカサカサになる!


・ 皮が剥けたり、薄くなる!


・ 指腹のひび割れやあかぎれが起きる!

 

 

● 湿潤型主婦湿疹の症状


湿潤型は春、夏に多く見られ、痒みを伴いながら次のような症状も見られますます。

 

・ 手の平や指、甲などに痒みの強い紅斑(こうはん)が現れる!


・ 丘疹(きゅうしん)や水疱(すいほう)が見られるようになる!

 

 

主婦湿疹の予防


主婦湿疹の予防は、水に触れる時には手袋を使用するのが一番良い方法と言えます。

 

家庭の主婦では手袋を使っても問題は生じないと思いますが、調理師が手袋をしていたのでは見た目の悪さなどから商売としては不適となるでしょう。

 

また、美容師に手袋をしてシャンプーされたことがありますが、洗われた感触に若干の戸惑いを感じた後は、再びその店には訪れてはいません。

 

主婦湿疹の予防には手袋の使用が効果的ではありますが、商売的には不適と言わざるを得ませんので、水に触れた後の処置に気を付けることが主婦湿疹には重要と言えるでしょう。

 

・ 水に触れた後はワセリンやハンドクリームで保湿や保護に努める!

 

・ 洗剤は弱酸性商品を使う!

 

・ 原液を直接皮膚に触れない!

 

・ まめに皮膚を保湿する!

 


また、ゴムは主婦湿疹の原因にもなりますから、ゴム手袋を使用する際はまず、綿製品の手袋を着けます。
そして、その上からゴム手袋を嵌めるようにした方が良いでしょう。

 

 

まとめ

 

主婦湿疹と水は切っても切れないような関係で、悪化することが多いですから、市販されている保湿剤やクリームで改善が見られない場合は、早期に皮膚科を受診した方が良いでしょう。