黄くすみの原因は黄疸?糖化?カルボニル化?

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お肌にトラブルを抱えることが少ない若い女性でも、年を重ねるに従ってお肌は老化の道を歩み始めます。

 

そして、お肌には血行不良が始まり、メラニンは沈着し、乾燥し、ターンオーバーは乱れっぱなしになり、毛穴は詰まりが起きてしまい、くすみは当然のようにお肌に出現してきます。

 


何気なく鏡を覗いた時に、ご自分のお顔が黄色っぽく感じることはありませんか?

 

そんな時には、着ている服の色がお顔に反射して黄色っぽく見えることもありますが、周囲から黄色系統の服を取り去っても、鏡の中には黄色っぽい顔がある場合は二つの原因が考えられます。

 

 

皮膚が黄色っぽくなる原因

 

皮膚が黄色っぽくなる原因の一つは黄疸(おうだん)で、もう一つは黄くすみになるでしょう。

 

この中で一番注意しなければいけないのが、肝臓疾患から来る黄疸になります。

 

黄疸は、胆汁色素が血液中に増加することで皮膚や粘膜が黄色くなりますから、黄疸が生じる原因となる病気を早期に治療する必要があります。

 

 

黄疸が生じる病気

 

一般的には、黄疸は肝臓に疾患がある場合の症状として現れ、肝細胞性黄疸(かんさいぼうせいおうだん)、閉塞性黄疸(へいそくせいおうだん)、溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)などは治療の必要な黄疸の種類になります。

 

また、治療の必要がない、遺伝性の体質性黄疸もあります

 

 

肝細胞性黄疸

 

肝炎や肝硬変などの病気を患うことで発症する黄疸で、皮膚が黄色になったり、目の白目部分も黄色くなることが多く、重症の場合は尿まで濃い黄色の茶褐色になる。

 

 

閉塞性黄疸

 

胆管が腫瘍や総胆管結石などで閉塞することにより、胆汁が血液中を逆流することで発症する黄疸で、良性原因としては胆嚢炎や胆石症、胆管炎があり、悪性原因としては悪性リンパ腫や胆嚢がん、胆管がんなどが挙げられます。

 

 

溶血性貧血

 

一般的な貧血の症状の動悸や息切れ、めまい、頭痛、倦怠感などに更に黄疸が現れるのが溶血性貧血になります。


黄疸が現れた場合は、早期に医療機関で診察を受けてください。

 


次は、皮膚が黄色くなるもう一つ原因、黄くすみについてです。

 

黄くすみ

 

黄くすみも黄疸に似て皮膚が黄色くなりますが、こちらは病気とは違います。

 

 

黄くすみの原因

 

黄くすみと言う肌トラブルは糖化やカルボニル化、紫外線によるダメージ、血行不良も原因となって、お肌を黄色くしてしまいます。

 

 

お肌の糖化とカルボニル化について

 

お肌の糖化の原因

 

肌を糖化させる原因は、食事などで取り込んだ糖がエネルギーとして代謝されなかったことによるもので、代謝されなかった糖は体内のタンパク質と結び付き、糖化生成物が生成されて体内に蓄積されて行きます。

 

この糖化生成物(AGEs)が褐色をしていることから、体内に蓄積されてしまった方のお肌は黄くすみ肌になってしまいます。

 

このようなことから、過剰な糖分の摂取は黄くすみ肌を作り、お肌を老化させていることになりますから、甘いスイーツなどの食べ物や炭水化物、ジュースなどは程々に摂ることが肌老化を防ぐには大切です。

 

 

お肌のカルボニル化

 

お肌の黄くすみは、糖化の他にカルボニル化による場合もあります。

カルボニル化とは、酸化した脂質の分解物がタンパク質と結合し、ALE(終末脂質過酸化産物)と言う物質を作ることです。

 

カルボニル化したお肌は、糖化したお肌よりも濃い黄色をしていますから、老化を早める深刻度は高いと言わざるを得ません。

 


● カルボニル化対策

 

カルボニル化の研究は途中のようですが、カルボニル化を増長させる可能性のあるのが紫外線ですから、外出時の紫外線対策は十分すべきでしょう。

 

また、カルボニル化を促進させないためには、オメガ3脂肪酸から油分を摂ることが望ましいと言えそうです。

 

オメガ3脂肪酸:α-リノレン酸が代表的な脂肪酸であり、体内に入ってEPADHAになる。EPAは青魚に含まれ、DHA亜麻仁油やえごま油などに多く含まれる。


黄くすみした肌、つまり変性して黄色くなったタンパク質は元に戻らないと考えると、糖化もカルボニル化も予防が大切と言うことになります。

 

・糖分を摂り過ぎない!
・紫外線を浴びない!

 

・・・が、黄くすみにも有効な予防策です。

 

カルボニル化については、オリーブ葉のエキスが有効との情報はあります。