わきが

アポクリン汗

エクリン汗が良い汗ならアポクリン汗は、悪い汗になります。

アポクリン汗を出すアポクリン汗腺は、わきやへその周り、外耳道、乳輪、性器、肛門の周りの限られた所にあります。

アポクリン汗腺は、男女共に第2次性徴期(男子が11歳半位、女子が10歳位)を迎える頃にグーンと大きく成長しますが、老年になると小さくなる汗腺です。

 この汗腺は、イクラの粒くらい大きくなり、たんぱく質や脂質、糖質、蛍光物質、尿素、色素、アンモニア、などの臭いの原因物質をたくさん含んだ若干粘りのある乳白色の汗を出します。

栄養たっぷりのアポクリン汗は、塩分を含まないため皮膚の状態をアルカリ性にしてしまいます。

皮膚上での細菌が繁殖する環境としては十分な状況になり、この時に出る発酵臭がわきがの原因になります。

エクリン汗腺は、汗を分泌する事で体内の熱を放出して、体温を下げるという明確な目的と働きは理解できますが、アポクリン汗腺の働きは、まだ、はっきりしていないようです

しかし、アポクリン汗腺の役割というものを考えた時、人間の進化と歴史というものを振りかえることが必要です。

わきがというものは、かつてはフェロモンと同じ役割をしていたと考えることが出来るからです。

アポクリン汗腺は、オスやメスを惹きつけるためには、なくてはならない重要な役割であったと考えるのが妥当なのかもしれません。