花粉症が改善されないのはストレスの影響?

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花粉症に悩まされている方が増えておりますが、花粉症は何時からこれほどまでに広がることになったのでしょう?

 


そこには第二次世界大戦後の材木不足がありました。

 

農林水産省が不足している材木をスギやヒノキに求め、造林政策をしたことが根本的な花粉症の始まりと言えるでしょう。

 

それでは、花粉症が認識されたのは何時の事なのでしょう?

 

大規模なスギを植林する前には花粉症はと言う病名は存在しなかったということのようでが、植林後に春先からスギ花粉が飛散するようになり、クシャミや鼻水、鼻詰まり、目のカユミなどの症状が現れ始めました。

 

そして、1964年に初めてスギ花粉症と言う名 の発表がおこなわれたとのことですから、花粉症が巷に知られるようになって、まだ50数年しか経っていないと言うことになりますので、新しい疾病が花粉症と言うことになります。

 


花粉症は、正式にはアレルギー性鼻炎と言います。

 

アレルギー性鼻炎としての原因は、ハウスダストやダニの糞などの非常に小さい微粒になります。

 


花粉が飛び交うことによってアレルギー性鼻炎が生じ、花粉症と言う名が付いたとすれば、ハウスダストが原因の場合はハウスダスト症となり、ダニの糞が原因の場合にはダニ糞症と名付けても良いのかも知れませんね。

 

しかし、それでは病名が増えるだけですから、微細な粒子が原因で、症状も同一の疾患をひとまとめにしてアレルギー性鼻炎で落ち着いたと考えて良いでしょうか・・・。

 


日本では花粉症と言えばスギ花粉が思い出すのですが、欧米などではスギは少ないためにスギ花粉症はほとんど存在しないと言うこともできるのですが、スギではなくマツやヒノキの花粉を原因とする花粉症があるようです。

 


・・・ですが、スギ花粉症とは症状が違っているようです。

 

たぶん、花粉の粒子のか形状がスギとマツ、ヒノキに違いがあるため、症状にも違いが出ていると考えられます。

 


スギ花粉の粒子は30~40μm,ヒノキ花粉の粒子も30~40μmですから、同じ大きさとなりますがスギ花粉にはパピラと呼ばれている突起がでているのです。

 

ところがヒノキにはこのパピラが無いのです。

 

このパピラがスギ花粉症とヒノキ花粉症の症状に違いを出しているとも考えられます。

 

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春のスギ花粉が花粉症のやり玉に挙げられますが、
ヒノキ花粉も春に飛散します。

 

また、夏から秋にはイネ科のカモガヤやネズミホソムギ、ススキ、ヨモギ、ブタクサといった雑草や植物の花粉が飛びますから、年中花粉症の恐れが付きまとっていると言うことができるでしょう。

 

上記のカモガヤやネズミホソムギ、ススキ、ヨモギ、ブタクサなどの花粉にはスギ花粉のようなパピラがありませんので、スギ花粉より症状が酷くないと思いますが、どの花粉が原因でもアレルギー性鼻炎に苦しめられる状況に大きな違いはないでしょうし、人によっても症状に違いがありますから、一概にこの花粉はスギ花粉より穏やかなどとは言うことはできません。

 

ですが、スギ花粉のパピラが神経を刺激し、より症状が酷くしているとも考えられますので、気に掛かるのはパピラの存在と言うことになります。

 


このように花粉はいろいろあるのですが、ストレスが花粉症の症状を悪化させている疑いがあるのです。

 

花粉症とストレス

花粉症の方の外出時のスタイルはマスクにメガネ、帽子になるでしょう。

 

いずれも花粉が体と接触しないようにするための対策なのです。

 

しかし、花粉症が改善しない、さらに症状が悪化していると言う方もいらっしゃいます。

 

様々な対策を行っても一向に症状の改善が見られないと言う場合は、生活習慣を見直す必要があるかも知れません。

 

飲酒や喫煙、そして現代に増え続けているストレスに注意をしなければいけません。

 

 

生活習慣と花粉症

飲酒や喫煙などの生活習慣は免疫力を低下させ、ホルモンバランスも狂わせることが多くなりますから、花粉症などのアレルギー疾患には悪影響を及ぼすことが多くなりますので、自ずと花粉症の改善を阻害する可能性が出てきます。

 

睡眠不足はうつ病の発症に大きな影響を与えるとも言われていますから、自律神経を正常にするためにも睡眠はしっかりとらなければいけません。

 

 

花粉症がストレス

現代の社会環境の変化に、様々なストレスが生まれております。またハラスメントに頭を抱えている方も多いようですから、自律神経のバランスは乱れ、交感神経の優位が続いて副交感神経は優位になれなくなってしまいます

 

睡眠不足がうつ病の発症に影響を及ぼしていると記しましたが、ハラスメントなども大きなストレスとなり、うつ病を発症のトリガーになる可能性も否定できないのです。

 

そして、花粉症によるストレスも加わりますから、免疫力はさらに低下をたどり、花粉症は悪くなっても改善は望めなくなると言うことになります。

 

ストレスが溜まっている方は、発散することで花粉症の改善が見込める場合もありますから、好きな趣味に熱中したり、ウォーキングなどの運動をすることも重要になります。

 

 

まとめ

花粉症の方は、花粉との接触を避けることに重点をおくようですが、免疫力を高めるように規則正しい生活習慣、ストレスの排除を実践することでも、花粉症と距離を置くことに繋がると考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜起きてオシッコに2回以上行くのは病気?

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夜、寝る前に水分を摂っていないのに、寝入ってから急にオシッコをしたくなることはありませんか?

1回位ならまだしも、2度、3度と、起きてトイレに駆け込む人もおります。

 

トイレから戻って布団に潜り込んだとしても、直ぐに寝付ける場合は良いのですが、夜中のトイレの回数が多いのは、どこか悪いのかな?とか、家の中の様々なことが思い出されては寝付けなくなり、寝不足に陥ってしまう人も少なくありません。

 

寝る前に飲んだ水分が若干多かったと言う場合なら、何ら問題はないのですが、それほど多く水分を摂っていないのに夜間トイレに行く、いわゆる夜間頻尿状況が続く場合は、何らかの原因で夜中にオシッコの回数が多くなっていると考えていいでしょう。

 

夜間頻尿は男女共に40歳以上の人に多くなり、4500万人ほどが夜に起きてはトイレに駆け込んでいると言うことになります。

 

夜間頻尿の原因

夜間頻尿の原因は、夜に尿の量が多い多尿や尿を溜める膀胱の容量減少、さらに睡眠障害に分けることができます。

 

 

しかし、この夜間頻尿の原因が今お伝えした以外の病気が原因となっている場合もありますから、夜にたびたびトイレに起きる人は十分注意を要すると言うことになりますが、また塩分の摂りすぎが夜間頻尿の原因になっている場合もあります。

 


夜間頻尿は高齢者が多いですから、暗いトイレの行き帰りに転んでしまうとか、寝ぼけて階段を踏み外すこともありますから、事故の危険も夜のトイレには潜んでいるのです。

 

夜にトイレに行くとした場合、排尿する量としてははどれくらいになるのでしょう?

 

高齢者の排尿量

1日の排尿量は成人で1200~1500CCになりますが、高齢者では1100~1200CCになり、1回当たりの排尿量は200~300CC、高齢者では100~150CCとなりますから、年を重ねる従い減少する傾向にあります。

 

この尿量が直接、夜間頻尿に繋がっていきます。

 

これは先ほどもお伝えした膀胱の容量減少、つまり加齢による膀胱の緊張や弾力性の低下も夜間頻尿に関わっていると言うことです。

 

夜間頻尿の原因は先にお伝えしました多尿や膀胱容量の減少、睡眠障害などになります。

 

それでは多尿の原因や膀胱容量の減少、睡眠障害としては、どのようなことが考えられるのでしょう?

 


< 多尿の原因 >

 

多尿の原因としては水分の摂り過ぎなのですが、夜間の多尿の原因としては、高血圧やうっ血性心不全、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群などになります。

 


< 膀胱容量の減少の原因 >

 

何度かお伝えしてきましたが、1日当たりの排尿量は健常者とはそれほど大きな差はありませんが、1回当たりの排尿量に健常者の半分になりますから、それだけトイレに行く回数が増えてくると言うことになるでしょう。

 

 

睡眠障害の原因 >

 

眠りについても直ぐに目が覚めてしまう、あるいは眠りが浅いと言うことも、毎日の習慣になり、気に掛かってしまうことでトイレに行きたくなると言う悪循環も、夜間頻尿の原因になるようです。

 

さらに塩分の摂りすぎが、夜間頻尿にも影響を与えているとの報告がありますので、特に夕食に塩分が多い食事を摂ると就寝中にオシッコに行きたくなることも考えられます。

 

夜間トイレに行くことが多い人は、食事に塩からい食品が多いと感じた場合は、減塩の食事を摂ることでトイレの回数が減ることも十分考えられます。

 

また塩分の多量摂取は高血圧を引き起こしますので、高齢者の脳溢血や脳梗塞などの脳疾患の原因となることが少なくありませんから、この点にも十分注意をすべきでしょう。

 

夜間頻尿の注意点、

夜間頻尿は高齢者が多いですから、寝ぼけて戸棚に脚をぶつけたりしまうことがありますし、眼鏡を掛けないでトイレに駆け込むこともあります。

 

また、階段を踏み外してしまう可能性も捨てきれません。

大きなケガが生じなければいいのですが、時として骨折などが起きることも容易に想像できます。

 

ケガが原因となって、一生ベッドの上で過ごす可能性すら否定できないのです。

 

このように、夜中のトイレには多くの危険も隠れていますいますから、夜間頻尿を改善することは、高齢者には必要なことと考えます。

 

夜起きて、トイレに行く回数が2回を超えたりする場合、頻尿が気になる時には泌尿器科を受診した方が賢明というものです。

 

さらに、心機能が低下している時にも、夜間の頻尿が見られることがありますので、高齢の一言で処理せず、体調の異変にも注意をすることで、夜間頻尿の根本原因が明らかになる可能性もあるのです。

 

まとめ

眠い目を擦りつつトイレに行くのは、実に面倒なことです。

 

それが2度、3度となると、睡眠不足になることもありますし、寝ぼけてケガをすることもあります。

 

隠れた病気が原因で頻尿が起きている場合もありますから、「頻尿は年のせい」で片づけずに、しっかり泌尿器科などの医療機関で診察を受けることが必要と言えるでしょう。

  

  

 

冬に命を落とす原因はヒートショック?!

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冬の病気で心配なのが感染症ではないでしょうか?

 

寒さで風邪を引いてしまうのは元より、インフルエンザに罹らないように注意をなさる方も非常に多くなっているようです。

 

インフルエンザの予防接種を終えた方はホッとしていると思いますが、まだ受けていない方は外出時などはマスクなどをして、感染を防ぐ自衛策をとられているようです。

 

また普段から体力を付けていたり、充分な栄養を摂ることでも、少なからず感染予防の足しにはなるのではないかと思います。

 

感染予防に一生懸命対策を施す方は多いですが、それでも感染する時には感染しますから、そんな時には病院の門をくぐることになり、医師の適切な処置を受けることになるでしょう。

 


しかし、子供がインフルエンザに罹った時などでは、処方されたタミフルなどの副作用によって脳症が起きたり、異常行動が現れたりして命を落とされることもありますから、十分注意を要して薬を服用することになるでしょう。

 


このように冬の感染症に罹った場合は少なからず対処法と言うものはありますが、入浴時のヒートショックは突然襲ってくるものですから、一瞬にして命を失うことにもなり兼ねません。

 

ですから、寒さの厳しい日の入浴は十分なヒートショック対策を取る必要があると言うことになるのです。

 


特に高齢者は家族の意見を取り入れながら必要な対策を十分取り、ヒートショックに見舞われないよう、確かな対策を施すことが求められるのは言うまでもありません。

 

それでは、冬の時期に多発するヒートショックとは、一体どのようなものなのでしょう?

 

どのような状態で発生するのか?起こった時にはどのような状況になるのか?を述べたいと思います。

 

ヒートショックとは

ヒートショックとは「急激な温度変化により、血圧の急激な上下変動、脈拍の変動が起こることで体に生じる影響」と言うことになります。

 

ですから、次のようなことでヒートショックが起きる可能性が高くなると言えるでしょう。

 

● 入浴時

・ リビングなどの暖かい部屋から、寒い脱衣室で衣類を脱ぎ、裸になることで血圧は一気に上昇します。


● 入浴中

・ 入浴時の着替えで高くなった血圧は急激に下がります。


● 入浴後

・ 今度は温まった体を寒い脱衣室で着替え終えるまでに、血圧は一気に上昇します。

 


このようにリビングからお風呂に向かい、帰ってくるまで血圧の大きな変動が3回ほどあります。

 

さらに寒いトイレに駆け込んだ時などでも、血圧の急な上昇が見られます。

 


このような大きな血圧ny尾お変動により、体へのリスクが上昇し、次のような病気が突発的に起こることになります。

 


入浴時のヒートショックは、次のような病気が一瞬にして起きることになりますので、命を失う危険が非常に高いと言うことになります。

 

 

入浴で生じる病気

脳卒中

心筋梗塞

心不全

 

このような病気は高齢者に起こりやすいのですが、高血圧の方や動脈硬化の方もヒートショックが起きやすいと言えるでしょう。

 


入浴前後の血圧の大きな変動は、単に病気の発症に終わらず、命を落とす恐れも隠れていますから、リビングと脱衣室の温度差をできる限り小さくすることが求められると言うことになります。

 

 

日本人に多いヒートショック!?

日本では、ヒートショックなどで亡くなられる方が年間1万9千人にも及びます。

 

しかしヨーロッパの国々では、セントラルヒーティングが多いため、全室が暖かい状況に置かれいることもありますので、ヒートショックで亡くなられる方は非常に少ないと言うことになります。

 

 

ヒートショックの対策

上記のように,ヨーロッパではセントラルヒーティングが多くなっていることがヒートショックを減少させているようですから、日本も全室が暖かい状況を作ることができれば、自ずとヒートショックで亡くなられる方は減少すると言えます。

 


・・・ということから、ヒートショック対策としては次のような住居対策が今後求められると言うことになるでしょう。

 


● 断熱材を多く用いた気密性の高い住居

・ 家の気密性を高めることで、浴室、脱衣室、トイレを含めた全室の温度が均一になり、温度差による血圧の激変が減少し、ヒートショックもかなり少なくなると言うことになります。


● 浴室、脱衣室、トイレの均一温度

・ 浴室、脱衣室、トイレに暖房器具を設置することができれば、リビングとの温度差を小さくすることも可能となりますから、ヒートショックは少なくなると考えられます。


● 外気温が高い内に入浴

・ 外気温が高いうちに入浴を済ませることで、家全体の温度変化も大きく影響されず、ヒートショックが起き難くなると考えられます。


● 入浴前のお湯張り

・ 入浴前に浴室全体にシャワーを掛けることができれば、浴室内の温度を上げることができ、寒さに晒される時間も短くなりますから、ヒートショックは少なくなると考えられます。

 

まとめ

寒い時期の入浴は体のみならず、心も癒してくれます。

 

しかし、リビングと脱衣室の温度差が高いほどヒートショックの起こるリスクも高くなりますから、高齢者は元より、脳疾患、心疾患を抱えておられる方の入浴には十分な注意を払う必要があるのです。