「しもやけ」「あかぎれ」は大人の皮膚疾患?!

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昔の北国の子供でもあるまいし、「しもやけ」なんかになることは、無いと思っていました。

 

しかし、冬も後半戦に入ったある日、小指の付け根辺りから手首に掛けての5~6cmが赤紫色に腫れ、痒みがあるではないですか。

 

これって「しもやけ?」

 

今時、しもやけなど耳にしたこともありませんし、家族、ご近所、友人もしもやけで悩んでいるといった話は全くありません。

 

それなのに私だけがしもやけで、痒いの!って言っていました。

 

しもやけになった原因は、何なのでしょうね?

 

いろいろ、調査してみましたので、寒さ厳しくなる折、皮膚が弱い方、しもやけに毎年なられる方の参考になればと思います。

 

また、皮膚疾患の「あかぎれ」についても記述しました。

 

 

「しもやけ」と「あかぎれ


「しもやけ」と「あかぎれ」は皮膚疾患の兄弟のように似ていますが、若干の違いはあります。

 

しもやけ

しもやけは、冬場の寒さにより発症する皮膚疾患になりますが、利き腕がしもやけになる頻度は高くなる。

 

● 症状
・皮膚の弱い小指などが部分的に赤紫色に腫れる。


・指それぞれが腫れることも多い。


・腫れた部分が硬くなることもある。


・チクチクした痒みや痛みを覚える。


・痒さから擦ってヒビ割れ、血が滲むこともある。

 

● 原因
・気温の低い時に皮膚の弱い部分を外気に晒したため。


・寒さにより皮膚の血行が悪化したため。


・濡れた皮膚を拭かないで放置したため、温度が下がった。

 

● 対処法
・ビタミンE配合のクリームを用いて血行を良くする。


・痒みや腫れが酷い場合は、抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬を塗布します。

 

● 予防
・しもやけの出来やすい手足は温めて冷やさない。


・皮膚が濡れた時にはしっかり拭き取る。


・血行が悪くならないように、しもやけが起きる手足を動かして血行を良くする。


・血管を収縮させ、血流を悪化させるタバコは吸わない。

  

 

あかぎれ


季節性はほとんど無く、一年中見られます。しかし、冬場に悪化することから冬の皮膚疾患と思われる傾向にあります。

 

● 症状
・皮膚表面が乾燥し、カサカサしてひび割れる。


・赤く腫れあがり、ヒビ割れから血が滲むこともある。


・痛みを感じることが多くなる。

 

● 原因
・しもやけが原因となることが多い。


・気温の低下により、皮膚表面が乾燥するため。

 

● 対処法
・ビタミンEやワセリン配合クリームを利用して血行と保湿を改善する。

 

● 予防法
・水仕事の際は手袋を使用する。


・保湿をして皮膚の乾燥を防ぐ。

 


しもやけやあかぎれの症状に大きな違いもありませんし、あかぎれの原因にはしもやけも関係しています。

また予防法にしても大差はないので、別個に分けて対処するのも面倒ですから、そういった必要も無いのではないでしょうか。

 

ですから、しもやけが悪化したものが、あかぎれといった認識で良いのかも知れません。

  

 

まとめ

 

冬の寒い時期はトラブルで悩まれている方が多いです。しかし、手足のしもやけやあかぎれで苦慮している方も多いですので、改善が見込めない場合は早期に皮膚科などを受診してください。

 

 

 

 

目の疲れ、不快感はドライアイの可能性がある!

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目が「疲れやすい」や「不快感がある」などの状態が続いている方は、ドライアイの可能性が高くなります。

 

さらに、目がゴロゴロしたり、光が眩しい、物が見ずらいと言った感じがしたら、ドライアイを疑うべきでしょう。

 

ドライアイが重大な病気に繋がらないと思いながらも、目薬をドラッグストアで買って、2~3日も差し続ければ自然に治るだろうと考える方も多いでしょう。

 

しかし、そう簡単にいかない場合もありますから、自分で対処できることは早めに手を打った方が得策です。

 

 

ドライアイの対処


ドライアイは涙の不足による目の表面の乾燥ですから、目薬を差して対処することは間違いではありませんが、一時しのぎと考えてください。

 

ドライアイの対処法は次のようになるでしょう。

 

● 室内の湿度を高くする
冬の空気の乾燥がはなはだしい時には、加湿器などを利用して湿度を高くする。濡れタオルをハンガーに掛けて吊るしておくだけでも効果がある。

 

● 瞬きを意識する
瞬きを自分で意識して行い、目の表面を涙で覆うようにして乾燥させない。

 

● 顔に風を当てない
エアコンなどからの送風が顔に当たることは、目に当たることになり、目の乾燥を早めることになる。

 

● 目元を暖める
目元を暖めることで、マイボーム腺の詰まりが改善され、延いてはドライアイの改善に繋がる。

 

● ディスプレイを凝視し続けない
PCを使う時は、瞬きをせずにディスプレイを凝視し続けることが多なりますから、時々ディスプレイより離れた距離にある物に焦点を合わせることで瞬きが多くなる。
出典:日本眼科学会

 

ドライアイはいずれ治ると思い、目の不快感を放置した時には様々なトラブルが発生すると考えた方が良いでしょう。

 

 

病気から生じるドライアイ


ドライアイが直接的に失明などの重大な病気に繋がる可能性は低いですが、病気が原因でドライアイになることもあります。

 

● マイボーム腺機能不全
・まぶたの縁のマイボーム腺は涙の油成分を分泌するが、機能不全に陥ると油の分泌量が少なくなり、目が乾きやすいドライアイが起こってしまいます。

このようなことから、マイボーム腺機能不全とドライアイの症状は同じと考えられます。

 

● シェーグレン症候群
このシェーグレン症候群は直接的に目とは関係のない自己免疫疾患ですが、症状の一つにドライアイがある難病になり、中年の女性に多く発症しています。
出典:Wikipedia
 

スティーブンス・ジョンソン症候群
薬などが原因となって全身に発疹ができる病気で、症状の一つにドライアイがあります。
出典:Wikipedia

まとめ


ドライアイそのものは、命との関りはありませんから重要視されないことも少ないようです。しかし、重大な病気の症状の一つにドライアイがあります。

 

先ほどお伝えしたドライアイの症状が見られた時には、御座なりにしないで、医療機関を受診するなどの対処を取られた方がよろしいでしょう。

 

 

 

冬場に出る二つの蕁麻疹って何?

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肌がチクチクして赤く盛り上がっている時には蕁麻疹を疑った方が良いですね。

 

少しの時間痒みを我慢して放置しておけば、やがて消えてしまいますから掻かない方が良いです。

 

普通、蕁麻疹と言えば、アレルギー蕁麻疹や非アレルギー性蕁麻疹になりますから、赤く盛り上がった症状が現われた時には食べ物が原因なのか、他の原因なのか、いろいろ詮索してしまいますが、結局分からないということも多いようです。

 

しかし、冬場に現れる蕁麻疹があると言うことを知れば、あの痒み時の蕁麻疹の原因が明らかになるでしょう。

 

アレルギー性蕁麻疹の多くは食べ物を食べ時などにアレルギー反応を起こして痒みが生じますが、非アレルギー性蕁麻疹は接触や刺激などの物理性蕁麻疹と言うことになります。

 

 

冬場の蕁麻疹


冬場に現れる蕁麻疹は、非アレルギー性蕁麻疹の寒冷蕁麻疹と温熱蕁麻疹になります。

 

 

寒冷蕁麻疹


寒冷蕁麻疹は皮膚が急に冷えると起こる蕁麻疹ですから、非アレルギー性蕁麻疹の一つである物理性蕁麻疹と言うことになります。

 

 

< 寒冷蕁麻疹の症状 >


寒冷蕁麻疹だからと言って、特別な症状が出るということではなく、一般的な蕁麻疹と同じように赤いブツブツと腫れ、痒みと言った症状が現われます。

 

現われたの後、2時間もすると蕁麻疹の症状は治まることが多いということですから、長い期間でないのが救われます。

 


< 寒冷蕁麻疹の原因 >


先ほども触れましたが、寒冷蕁麻疹は皮膚が急に冷たくなった時や冷たいものに触れた時などの温度変化によって現れます。

 

例えば、お風呂上りに冷えた脱衣所に入った時や冷たいフローリングを素足で歩いた時などに出る蕁麻疹が寒冷蕁麻疹と言うことになります。

 

寒冷蕁麻疹のメカニズムは皮膚の下の肥満細胞が温度変化という刺激受けることで、ヒスタミンが放出されて痒みなどが生じることになります。

 

 

温熱蕁麻疹


温熱蕁麻疹は寒冷蕁麻疹とは全く逆の原因で蕁麻疹が起きます。

 

寒冷蕁麻疹は皮膚が急に冷たくなることで症状が現われてきますが、温熱蕁麻疹は皮膚が急に温まることで症状が現われてきます。

 

温熱蕁麻疹も寒冷蕁麻疹と同様のメカニズムで起きますから、症状などに違いはありません。

 

 

寒冷蕁麻疹・温熱蕁麻疹の対処法


蕁麻疹が出た場合は、寒冷であろうと温熱であろうと痒い部分をカリカリ、ボリボリ引っ掻かないことです。

 

引っ掻いた部分を傷つけ、雑菌が入って余計な皮膚トラブルが生じる恐れがありますから、痒い場合は痒み止めを塗るようにします。

 

それでも痒みが治まらない場合は医療機関で抗ヒスタミン薬やアレルギー薬を処方して頂きましょう。

 

< 寒冷蕁麻疹・温熱蕁麻疹が起きやすい人 >
寒冷・温熱、どちらの蕁麻疹も次の体質の方が起きやすいと言われています。

 

・寒がりの人
・痩せている人
・鳥肌が立ちやすい人
・血流の悪い人
・肌が乾燥する人
・汗を掻きやすい人

 

 

冬場の蕁麻疹の予防法


冬場に起こりやすい寒冷蕁麻疹や温熱蕁麻疹を防ぐには、皮膚を急に冷たくしたり、温かくして温度差を与えないことです。

 

あらかじめ移動先の部屋や脱衣所との温度差を少なくしたり、フローリングの部屋は素足で歩き回らないでスリッパなどを履くと良いでしょう。

 

 

まとめ

 

蕁麻疹には以上のような寒冷蕁麻疹や温熱蕁麻疹もあります。またその他にも原因の良く分からない特発性蕁麻疹などもあります。

 

そして、原因もさまざまで、症状の強さも人それぞれ違います。

 

痒い時に掻きたい気持ちは十分わかりますが、一度掻いてしまうと掻きむしりたくなり、さらに掻いて患部を悪化させてしまいますから、症状が酷い時には医療機関を受診して適切な指導を受けるようにしてください。